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レース直前の「返し馬」情報、競馬新聞6紙のプロが分析 Huluで配信中の新番組「UMASEN」が話題

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競馬の祭典「日本ダービー」が迫る中、競馬ファンに向けた画期的な番組配信がスタートし、話題になっている。予想する側にとって最後の判断材料となる「返し馬」に特化した情報を「Hulu」で独占ライブ配信するもので、その名も「UMASEN」だ。「競馬ブック」など競馬新聞6紙がタッグを組み、日曜日の東西後半計10レースでウマい情報をお届けする。これで、アナタも勝ち組か!?

返し馬は競馬ファンの最後の頼みの綱

返し馬にとことんこだわった番組「UMASEN」がスタートしたのは4月5日、今春のGⅠレース、大阪杯の週からだった。返し馬はこれからゲートに収まる競走馬が本馬場に現れ、ウオーミングアップする局面をさす。

体調はいいのか?落ち着いてレースで力を発揮できるのか?予想するファンにとって返し馬は最後の頼みの綱でありながら、そこまでカバーできなかったこともあり、配信スタートと同時に評判になったのは言うまでもない。

もっとも、この番組が生まれた背景には様々な事情もあった。競馬新聞はコロナ禍の影響もあり、存在感が薄れていっていること。一方で映像や配信する側では新たなコンテンツを追い求めており、3年の構想を経て、たどり着いたのが返し馬診断だった。

プロ集団、競馬新聞6紙がタッグ

構成作家として活躍し、今回の番組を制作した株式会社サンライズプロの田中正明プロデューサーが言う。

「レース直前の返し馬は予想において重要なファクターでしたが、時間的な制約もあり、競馬番組ではなかなか取り扱えない部分だった。そこで直前でライブ配信できないかと考え、経験豊富な専門紙の方に診断してもらうことになりました。専門紙6紙がタッグを組み、映像の力を使ってプロの視点を配信しているのが特徴です」

参加しているのは「競馬ブック」「優馬」「日刊競馬」「研究ニュース」「勝馬」「ケイユウ」の6紙で、大ベテランから新進気鋭のトラックマンまでが登場し、意地とプライドをかけて分析する。競馬ブックの重鎮、米満浩生さんもこの新番組に賛同した1人で「競馬ファンの方に喜んでもらえるのが何より。幸い、いいスタートが切れました」と手応えを感じている様子。田中さんも「われわれの取り組みが競馬ファンのためになれば」と話す。

返し馬診断は買いと捨てを3頭ピックアップ

返し馬診断の対象は日曜日の東西後半(8レース~12レース)計10レース。返し馬から発走までは時間との闘いとなり、馬券購入となるとタイトだ。田中さんによると「人気があって返し馬も良かった馬、人気はないが返し馬は良かった馬、あと人気はあるけれど、気配が良くなかった馬の3頭をピックアップしてもらっています」とのことだった。

つまり、この返し馬診断の情報を馬券検討に利用する場合はあらかじめ、個人で買い目をある程度絞っておいて、そこから足したり、引いたりするのが賢明のようだ。では、実際にその”成果”はどうなのか。田中さんの口ひげがぴくついた。

「春から始まってヴィクトリアマイルまでの6週。記者の方々の知識やトーク力でためになる情報をファンに伝えられていると思います。買い目は提供しませんが、馬券を買う側の立場に立って最新情報を伝え、手助けになっているのではないでしょうか。当たる当たらないは難しいけれど、結構的中率がいいんですよ」

もちろん、この返し馬に特化した番組「UMASEN」は競馬関係者の間でも注目されており、ある調教師は「返し馬ではフットワークの柔らかさや飛びの大きさ、落ち着きぶりや気合をチェックするのも大事だけれど、騎手と馬のコンタクト、特に騎手の馬に対する繊細な配慮を見てほしい。いい騎手はそれができている。返し馬に注目することで競馬観戦がより楽しくなると思う」と話してくれた。

番組では土曜日23時から、その日の馬場傾向や好走馬のポイントを回顧。日曜日の展望コーナーもあり、最終レースの狙い馬や「明日のこの1頭」を挙げてもらっている。

現在は日曜日の8、9レースをYouTubeで無料配信中。Huluでは1チケット購入(880円)で土日の配信をフル視聴できる。田中さんは「レース映像を放送できるように各所との折衝など、まだまだ課題もありますが、ひとつひとつ課題を解決し、より良い情報を視聴者の方にお伝えできればと思います」と話し、三方よしを目指している。

▽Huluの視聴は→こちらから

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