社会人として過ごしていると、時間に追われることもつきものです。なかには締切間近になっても、“タスクが達成しない”という危機的状況に陥っている人もいるかもしれません。
教師と画家、漫画家として活動している夏目にーにさんが手がけた『私の早く仕上げる秘訣』は、夏目さんの経験をもとに“余裕を持って作品を手がける方法”が描かれた一作。夏目さんのX(旧Twitter)にポストされると、多くの人から注目を集めて約6000もの「いいね」を獲得しています。
兼業で創作している夏目さんが常に研究していることは「いかに短い期間で仕上げるか」。締切前に余裕を持ってチェックをしたい夏目さんは、試行錯誤した結果、「前準備」が大切であることに気づく。夏目さんいわく、本番に入る前の段階で、曖昧なところを一切残さず、あとは作業するだけの状態にすることがポイントとのこと。
図解で説明してくれる同作に対し、読者からは「言語化、絵にしてくれて非常に分かりやすかった」「段取りの大切さを痛感する」などの声が。そこで作者である夏目さんに、同作を描いたきっかけについて話を伺いました。
―同作を描いたきっかけを教えてください。
私が教えている美術部の生徒を見てると、締切直前になって間に合わないー!と毎回焦ってるのを見て、どう伝えれば時間に余裕を持って取り組ませることができるか?と日々考えていたことが、この漫画を描くきっかけです。
―同作を描いて多くの反響が寄せられたかと思いますが、特に嬉しかった、あるいは「ハッ」とさせられるような印象に残るメッセージがあれば、ぜひお聞かせください。
どの業界からもわかるー!頷くしかない!先輩からよく言われてました!とか共感いただいたコメントが多かったのが嬉しかったです。どの業界でも段取り八分だと再認識しました。
―2024年の5月に出版された夏目さんの著書『天才じゃない私たちが輝くために ~がんばる前に読みたい23の言葉~』にも、絵描きとして、教員として得た経験談が描かれていますが、こういった教訓は、出来事などをメモをしてストックされているのでしょうか?
出来事やその時思ったことで、描きたいなと少しでも思ったらとにかくメモしてます。バス通勤してるので、そういう時にスマホでポチポチと貯めています。一言くらいのメモ書きが100くらい貯まっているので、そこからプロットを考える時もあるんですが、大抵はちょっと前の出来事だったりと記憶の鮮度が良いものを優先して描いています。
―読者にメッセージをお願いいたします。
この漫画をきっかけに私の漫画を読んでくれた方、はじめまして漫画家、画家、教師の三刀流、夏目にーにと申します。少しでも皆さんが前向きになれる漫画をこれからも描いていくつもりなので、またXに漫画を読みにきてください。
<夏目にーにさん関連情報>
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