明日23日(木)と来週27日(月)の北陸地方は3月並みの暖かさ。一方、この先、立春にかけては短い周期で寒気が南下し、今週末25~26日(土・日)、また来週29~30日(水・木)は平地で雪の降る所があるでしょう。寒暖差が大きくなりますので体調管理、積雪の多い地域はなだれや落雪に注意してください。
明日23日(木) 3月並みの暖かさで雨の所も なだれや落雪に注意
明日23日(木)は日本海の低気圧が北日本に近づき、低気圧からのびる気圧の谷が北陸地方をゆっくり南下する見込みです。石川県の能登や新潟県の下越や佐渡を中心に雨が降り、雷を伴い局地的に雨脚が強まるでしょう。落雷や突風に注意してください。夜は富山県や新潟県の標高の高い山間部や山沿いで雪の降る所があるでしょう。
また、日本海の低気圧に向かって南から暖かい空気が流れ込んで気温が上がり、福井県から新潟県にかけての広い範囲で3月並みの暖かさになりそうです。
今日22日15時現在の積雪は、福井県の大野市で53センチ(平年比139%)、新潟県の中魚沼郡津南町で171センチ(平年比101%)、魚沼市守門で170センチ(平年比108%)など、山地や山沿いで平年を上回る積雪となっている所があります。雨や気温の上昇で雪どけが一層進みますので、なだれや屋根などからの落雪に注意してください。
25日(土)~26日(日) 平地でも降雪か 再び寒くなる
25日(土)から26日(日)は西高東低の冬型の気圧配置となり、上空1500メートル付近でマイナス6度以下の寒気が一時的に北陸地方を覆うでしょう。
25日(土)朝から富山県や新潟県を中心に平地でも雪が降り、25日(土)21時までの24時間降雪量は新潟県の山沿いの多い所で20センチ前後とまとまった雪の降る所がありそうです。日中は気温が上がらず、寒中らしい寒さが戻るでしょう。
立春にかけて短い周期で寒気が南下 気温の変動が大
来週29日(水)~30日(木)は北陸地方に今週末よりさらに一段強い寒気が南下する見込みです。北陸地方では雪が降りやすく、山地や山沿いでは雪の量が多くなるおそれがあります。まだ予報に幅がありますので、こまめに最新の予報をご確認ください。
また、2月3日(月)は立春ですが、この頃も強い寒気の影響を受ける可能性があります。この先、立春頃にかけては短い周期で寒気が次々と流れ込むため、気温の変動が大きくなるでしょう。体調の管理に注意し、積雪の多い地域ではなだれや落雪に十分注意してください。
雪道運転 油断しないでしっかり備えを
北陸地方ではこの先、立春にかけて雪の降る日がありそうです。峠越えなど雪道運転をする場合は立ち往生など万が一に備えて、次のものを用意しておくと安心です。
(1)防寒着やカイロ、毛布など暖をとるもの
暖房がとまってしまった際の車内温度の低下に備えましょう。
(2)飲料水や非常食、モバイルバッテリー、簡易トイレ、懐中電灯
長時間、車内で過ごすことや夜間のトラブルを想定して準備しておきましょう。
(3)ブースターケーブル、 牽引ロープ、タイヤチェーン
バッテリー上がりの際に使用するブースターケーブルや発進不能になったときの脱出に役立つ牽引ロープもあると良いでしょう。スタッドレスタイヤだけでは対処しきれないほどの積雪にも対処するため、タイヤチェーンもあると役立ちます。
(4)軍手、ゴム手袋、長靴、スコップ
除雪ができるものを準備しておきましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。
雪道を運転する際は、もしものときに役立つグッズをクルマに積んでおくようにしてください。加えて、出かける前に燃料が十分にあることを確認しましょう。気象情報や交通情報を確認し、大雪が予想される場合は、外出の予定を変更したり、移動手段を変更したりすることも検討してください。