多頭飼育崩壊の現場から保護された猫きょうだいを迎えて ノミ大量発生の“ハプニング”も乗り越え…幸せを紡ぐもふもふな日々

多頭飼育崩壊から救われた

梨木 香奈 梨木 香奈

3匹のきょうだい猫が新たな猫生を歩み始めました。

お迎えしたのは、X(旧Twitter)ユーザーのふうらいぼんさん(@mochikoronnn)です。

「先住猫を虹の橋へ見送ってから、悲しみに暮れるあまり、しばらく次の猫ちゃんを迎える気持ちになりませんでした。それでも、先住猫が与えてくれた幸せはずっと胸に残っています。心の奥底では『いつかまた猫と一緒に暮らしたい』とは思っていました」

実際、飼い主さんは、保護猫の譲渡会などに足を運ぶことを検討したこともありましたが、行動に移すには至りませんでした。多くの猫ちゃんたちから、選ぶことはできないだろうと考えたそうです。

そんなある日、飼い主さんに転機が訪れました。家族の仕事先で「多頭崩壊の現場で保護した子猫たちの引き取り手を探している」という話が上がっていることを知ったのです。その瞬間、飼い主さんは「ご縁かもしれない」と思ったそう。

よくよく話を聞くところによると、血の繋がった3匹のきょうだい猫であることがわかりました。それが、ふうちゃん、らいちゃん、ぼんちゃんだったのです。

2023年7月、飼い主さんは車で2時間ほどかけて、ふうちゃん、らいちゃん、ぼんちゃんを迎えにいきました。そうして、3匹の子猫が家族の一員になったのです。

お迎えまもなくハプニング発生

おうちにやって来た初日、ふうちゃん、らいちゃん、ぼんちゃんは緊張した様子だったといいます。それも、きょうだいと一緒だったことが功を奏して、思うより早くおうちに慣れてくれました。

こうして新たな生活が始まりましたが、いろいろなハプニングもあったといいます。

「1カ月ほど経ったころ、ノミが大量発生! あわてて病院へ駆け込み、治療とケア、住環境を整える日々が始まりました。どうやら生家ですでにノミの卵がついていて、それが孵化してしまったようです。ベッドのマットレスを取り替えたり、何度も掃除機をかけたり……。とにかく大変だったのを覚えています」

それでも、ふうちゃん、らいちゃん、ぼんちゃんとの暮らしは、さまざまな苦労を上回るほど楽しく活力を与えてくれました。

「しばらく猫のいない生活を送っていたため、帰宅して3匹が団子になっている姿を目にするととても幸せな気持ちになりました。毎日、もふもふに触れることができることがたまらなくうれしいです」

個性豊かな3匹と過ごすにぎやかな日々

飼い主さんによると、3匹の性格にはそれぞれの「らしさ」があるそうです。

「ぼんちゃんは、長男気質で、優しくのんびり屋さん。大きな体と見た目とは裏腹に、ちょっとびびりな一面があります。ふうちゃんに布団にされていても、気にせず寝ているんですよ(笑)」

また、ふうちゃんはしっかり者の長女で、気が強くツンデレなところがあるそうです。

「家族以外には絶対に姿を見せません。でも、懐いた相手にはべったり。食の好みがはっきりしているところもあります」

らいちゃんは、末っ子気質で、いたずら好きな甘えん坊です。

「夜な夜なテーブルの上の物を落としたり、玄関の靴を2階に運んできたり……。とてもアクティブな子です。また、ふうちゃん、ぼんちゃんの毛づくろいをしながら、寝床を奪うという得意技をもっています」

3匹それぞれが持つ個性が、にぎやかな毎日をつくりあげているようです。

ふうちゃん、らいちゃん、ぼんちゃんに伝えたいこと

今年推定1歳8カ月(取材時)になったふうちゃん、らいちゃん、ぼんちゃん。

ともに過ごした日々を振り返り、飼い主さんはこう語ってくれました。

「初めて病院で健康診断を受けたとき、獣医さんから『3匹で一緒にいられて幸せだね』と言われたその言葉が今でも心に刻まれています。きょうだい一緒にお迎えすることができて、本当に良かったと思います。これからも仲良く元気に過ごしてほしい。そして長生きしてほしいです。私たち家族に、日々、幸せを与えてくれるふうちゃん、らいちゃん、ぼんちゃん。これからも自由気ままに、のんびりと過ごしてほしいと思っています」

先住猫ちゃんもきっと、家族のことをお空の上から見守ってくれているに違いありません。これからも末長く幸せな日々を過ごしてほしいですね。

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