リアル大学生は「103万円の壁」見直しをどう受け止めている? 「今は食費や生活費で厳しい」「上限が上がればもっと働くかも」

新居 理有 新居 理有

インタビューから考える大学生活の今とこれから

いまの学生は、どのような生活を送っているのでしょうか。関西圏に住む大学生3人にインタビューをし、普段の生活の様子を聞いてみました。

3人に、まずは「どれくらいアルバイトで働いているの?」と質問してみました。

3人はそれぞれコンビニや飲食店、ファストフードの店舗で働いています。2人の学生は「週2~4日ほど働いて時給が1,000〜1,100円くらい、月に5万~8万円くらい稼いでいます」と話しました。もう1人の学生は、シフトマネージャーという立場を担っており「時給はもう少し高め」だと語ります。

アルバイト代の使い方を尋ねてみると、3人それぞれに異なりました。一人暮らしをしている学生からは「食費や生活費で厳しい」と語り、アルバイトがないとお金が十分でない様子が伝わります。一方で、自分の趣味や自動車の維持費に収入をあてていると話す学生もいました。

「103万円の壁」を話題に出すと、3人とも声を揃えて「年収が103万円を超えないよう気をつけている」と語りました。シフトを調整して、103万円を意識しながら働いているそうです。親から「103万円を超えないように」と言われている学生もいました。

一方で、特定扶養控除の見直しについては、学生の間で温度差が見られました。1人は「上限額が150万円くらいまで上がれば、もっと働くかもしれない」とのこと。一方で、「制度が変わる頃には卒業してしまうので、自分とは関係なさそうで興味がない」と率直に話す場面もありました。

大学生に直接インタビューしてみた印象では、特定扶養控除の見直しは、学生たちの働き方に大きな変化をもたらすかもしれません。学業と課外活動のバランスを考える上で、大学生により多くの選択肢を提供してくれる。そんな「103万円の壁」の見直しになることを期待します。

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