岡山県で億万長者が続々―。岡山県内の宝くじ売り場で「億超え」当せんが相次いでいる。今秋の「ハロウィンジャンボ」で1等3億円と後賞1億円の2本が飛び出すなど、過去3年で13本、金額は計約44億円に上る。1等の確率は1千万分の1とされており、売り場の運営会社は「岡山県内でこれほど高額当せんが続くのは珍しい」としている。
ハロウィンジャンボの1等と後賞が出たのは、津山市京町、旧出雲街道沿いにある津山京町チャンスセンター。「祝大当り4億円」との張り紙を掲げている。ハロウィンの1等は全国で7本。津山の他は東京都5本、栃木県1本だったという。
岡山県内では、2022年6月に岡山市内の売り場で「ドリームジャンボ」の1等と後賞の計4億円が出たのをはじめ、23年は数字選択式の「ロト7」の1等2本の計20億円がそれぞれ3月に岡山市、7月に真庭市で購入された。同8月には「サマージャンボ」の1等と前後賞の計6本14億円が岡山市の売り場2カ所で出ている。
一方、宝くじの事務を担うみずほ銀行によると、「ジャンボ」関連の宝くじを扱う売り場は全国に6840カ所あり、うち岡山県内は137カ所と全体の2%程度。岡山の売り場運営会社の川西正之支店長(59)は「岡山が今、ホットスポットになっている」とする。
「はずれ」ても地域貢献につながる。売り上げの約4割(23年度は2964億円)が発売元の自治体に配分されており、岡山県内では、国内屈指の人気を誇る市民マラソン「おかやまマラソン」や日本三名園の一つ・後楽園のライトアップイベント「幻想庭園」の開催費などに充てられている。
現在、大みそか恒例の年末ジャンボを販売中。川西支店長は「岡山県内では近年、年末ジャンボの億超え当せんはないのでそろそろ…」と期待を込める。