「保護して1ヶ月、優秀な家猫になりました」猛暑で痩せて傷だらけだった野良猫「顔つきが変わってる」

渡辺 晴子 渡辺 晴子

「野良猫ショボボ 保護して1ヶ月
お外が余程過酷だった様で優秀な家猫になっています」

元野良猫のショボボくんは、推定17歳。今年9月、長年のお外の生活を終えて“優秀な”家猫となったことを、個人で猫の保護活動をしているpatapataokanさん(@patapataokan)がInstagramに報告。投稿には、ショボボくんを祝福するコメントがたくさん寄せられ話題になりました。

「ほんと今まで頑張ってきたね!」
「もうすでにお外にいる時と顔つきが変わっています」
「こんなに素敵なお家ができて、本当に良かった……。」
「猫ちゃんは長生きするからこれからの猫生、穏やかに過ごしてね」

ショボボくんを保護するまでのいきさつ、そしてどんな家猫さんになったのか? 保護主のpatapataokanさんに聞いてみました。

2年ほど前に毎日ご飯を食べにやって来た元野良猫 今年夏が暑すぎて体調を崩した

――ショボボくんとの出会いは。

「ショボボに近所でずっとご飯をあげてる方がおられましたが、宅地造成で2年ほど前にやむなく転居。我が家に毎日サクラ猫さん用のご飯を食べに来るようになったんです」

――今回保護しようと思ったのはなぜ?

「今年の夏は暑過ぎたのか、体調を崩したらしくどんどん痩せて、あちこちかみ傷も増えてボロボロになってしまいました。ご飯を食べに来ない日もあって…どこかで息絶えてるのではないかと心配になりつつも、保護はしたいけど猫エイズかもしれないと思ったり。保護活動をしているのもあり、エイズだったらショボボを隔離しないといけないと悩んでいました。とはいえ、悩んでいるうちにも痩せてきて、これで保護しなくてご飯食べに来てくれなくなったら後悔しかない!とにかく保護!そう決意してご飯を食べている時に後ろからそっと近づいて、網を被せて保護しました」

――保護時、健康状態はどうだったのでしょうか。

「すぐ病院へ行ったところ、腎臓の数値が悪く点滴や抗生剤などを投与。また病院でステロイド投与するなどして、1カ月後には腎臓も回復しました」

腎臓の数値も改善、食欲モリモリ…大音量のゴロゴロでご飯の催促!

――腎臓の数値も改善して、今は?

「食欲モリモリでとても元気です。ご飯大好きで好き嫌いなく食べて、あとはお気に入りのペットヒーターの上でまったり過ごしています」

――“優秀な”家猫さんになったとか。

「そうです。ケージを嫌がることなく、夜鳴きも一切ありませんでした。トイレの失敗もなく、ご飯の催促をして大音量のゴロゴロです!」

――ショボボくん、今は大音量のゴロゴロ猫さんですが、お外の生活は大変だったのでしょうね。

「はい。サクラ猫にした子には毎日ご飯あげに通っていますがやはりどんどん減って行きます。昨日まで元気でご飯を食べに来ていた子が突然いなくなり、あちこち探しても見つからず、とても悲しい思いを何度もしました。きっとロードキルだと思いますが、亡くなった遺体を見ていないので諦めきれずいまだにひょっこり現れるような気がします」

――これまで、ショボボくんのように痩せてきて体がボロボロになる子も多かったことでしょう。

「捨て猫と思われる子も保護しましたが、肝臓がボロボロで猫エイズ。とても頭の良い人馴れした子で点滴中もゴロゴロ言ってくれる良い子でした。保護してたった4カ月で亡くなったのですが、あんなに良い子がどうして捨てられてボロボロにならないといけないのか憤りを感じます。捨てる方は、猫だし捨てても何とか生きて行けると思っているようですが…お外の世界はとても過酷で家猫だった子は生きていけず、悲惨な最後を遂げることを知ってほしいです」

patapataokanさんが本格的に保護活動を始めたのは6年前とのこと。近所に20匹近くの猫たちがいてふん尿も酷く、どうにかしないといけないと思い立ち、保護ボランティアの「にしきんち」さんに連絡してTNR(Trap/捕獲し、Neuter/不妊去勢手術を行い、Return/元の場所に戻すこと)をしたのがきっかけだとか。それから、近所でのTNR活動をはじめ、「にしきんち」さんの子猫の預かりやミルクボランティア、譲渡会のお手伝いをしているそうです。

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