山陽新幹線がもたらした2つの奇跡…「明太子」と「戦後の貧乏球団」の知られざる物語 全線開業からまもなく50年

クラブTVO編集部 クラブTVO編集部

「ミスター赤ヘル」激白!リーグ初優勝に影響したのは…

続いてのテーマは「広島カープ優勝」。当時「セ・リーグの大荷物」とも呼ばれたチームが1975年にリーグ優勝を果たしたのです。

「新幹線の影響が少なからずあった」と語るのは、「ミスター赤ヘル」の愛称で知られる山本浩二さん。現役時代は広島カープで活躍し、WBC日本代表監督も務めた球界のレジェンドが、山陽新幹線がもたらした大逆転劇について語ります!

広島に希望を与えるべく設立された市民球団

広島カープが設立されたのは1949(昭和24)年。鉄道企業を親会社に持つ阪神タイガースや、新聞社を親会社に持つ読売ジャイアンツなどとは違い、 特定の親会社を持たず、原爆に打ちひしがれた広島の街に、希望の光を与えることを創設目的とした珍しい球団でした。母体がないために運営資金に乏しく、樽募金を行うなどして、運営を続けていました。山本も子どもの頃に募金をしたことがある一人で、1969年には憧れのカープに入団します。

万年Bクラス…その要因は「過酷すぎる移動」に!

地元からは愛されるチームでしたが、残念ながら決して強い球団とは言えず、設立後は万年Bクラス(下位3チーム)。セ・リーグのお荷物とまで言われ、1972年から74年は3年連続最下位という結果でした。

その要因の一つが、試合に出向く時の大変さ。山陽新幹線がなかった時代、唯一東海道から外れた場所にあった広島カープ。広島から大阪は在来線で3、4時間。東京までは10時間以上かかるという過酷な移動を強いられていたのです。

自分のバッグやユニホームは自分で運搬。さらに客席も埋まっているという過酷な状況では、車両の床に新聞紙を敷いて横になるという、まるでプロ野球選手とは思えない方法で移動していおり、体への負担も相当なものでした。

ついに山陽新幹線が開通!同年に悲願の優勝へ…!

そんな中、1975年に山陽新幹線が開通!チームは待ち望んでいた快適な移動を手に入れました。

ここからチームは奇跡の快進撃を繰り広げます。そして10月、球団設立25年目にして悲願のセ・リーグ初優勝を成し遂げたのです。こと山本に関しては、この年ゴールデンクラブ賞を受賞し、MVPにまで輝くという活躍ぶりでした!

優勝後は山陽新幹線で広島に凱旋!ホームは優勝をお祝いするファンで埋め付くされていたそうです。まさにプロ野球界の勢力図を塗り替えてしまったと言っても過言ではない山陽新幹線の開業でした。

注目の駅ビルプロジェクト 今でも進化を続ける広島!

山陽新幹線は全線開業から半世紀を迎える今でも広島の発展に貢献し続けています。中でも大注目のプロジェクトが、新しい広島駅ビル「ミナモア」の建設!ショッピングセンター、映画館、ホテルなどが入居する大規模複合施設となる予定です。

新幹線を起点に広島の街はまだまだ進化を続けています!

番組情報

〇番組名
日経スペシャル もしものマネー道もしマネ
〇内容
『もしもの時』に備えるマネー道!マネー活用バラエティ!
〇放送日時
テレビ大阪 第1~3日曜日 午後2時放送!放送終了後はYouTubeチャンネル、TVerで無料見逃し配信中。
〇番組HP
https://www.tv-osaka.co.jp/ip4/moshimane/
〇クラブTVO もしマネ
https://club.tv-osaka.co.jp/tag/moshimane/
〇もしマネYouTube再生リスト
https://www.youtube.com/playlist?list=PLtu-h0BP6Mk-n6KEfGFbhk6dQLJuhYTgU
〇番組TVer
https://tver.jp/series/srxig6d8zn

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