子どもを持つみなさんのなかには、子どもの野菜嫌いに困った経験がある人も多いのではないでしょうか。カゴメ株式会社(名古屋市中区)が実施した「野菜定点調査2024」によると、子どもが好きな野菜は「トマト」、一方、嫌いな野菜は「なす」がそれぞれ1位となりました。なお、本記事では、調査結果から苦手な野菜を子どもが食べやすくする工夫も紹介します。
調査は、全国の15~69歳の男女4680人を対象として、2024年8月にインターネットで実施されました。
3歳から小学生までの子どもを持つ人の回答を集計した結果、「子どもが好きな野菜ランキング」は、2017年には3位、2019年には2位と順位を上げてきた「トマト」(37.0%)が1位となりました。次いで、2位「さつまいも」(30.4%)、3位「ブロッコリー」(29.8%)、4位「きゅうり」(29.7%)、5位「じゃがいも」(29.6%)が続きました。
一方、「子どもが嫌いな野菜ランキング」では、2017年、2019年ともに1位だった「ピーマン」を抑えて「なす」(24.3%)が初の1位に。以下、2位「ピーマン」(24.1%)、3位「ねぎ」(18.2%)、4位「トマト」(16.0%)、5位「にら」(14.2%)という結果になっています。
また、子どもが苦手な野菜を「食べやすくする工夫」については、「ナスをベーコンやチーズと一緒にしてピザ風の味付けにする」(40代女性)、「みじん切りにしてカレー、ハンバーグに混ぜる」(40代男性)、「バナナやりんごを混ぜてミキサーでジュースを作る」(40代女性)、「茹でて臭みをなくす」(30代男性)、「食わず嫌いにはスーパーで野菜の名前当てクイズなどをして興味を持って買えるようにした」(30代女性)といったさまざまな方法が寄せられました。
さらに、時間がかからずに調理が簡単だと思う「タイパ野菜ランキング」を見ると、1位「トマト」(54.7%)、2位「きゅうり」(46.8%)、3位「レタス」(45.4%)がTOP3という結果となり、「トマト」と「きゅうり」は子どもが好きな野菜ランキングの上位にもランクインしていることから、料理を作る親にとって、とても便利で重宝する野菜であることがうかがえます。
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昨今の物価高騰を受けて、同調査では「野菜の価格高騰」に関する意識調査も実施。その結果、85.3%もの人が「野菜の価格高騰を実感」していることがわかりました。
また、「野菜の価格について値上がりを感じる」と回答した割合を見ると、野菜好きの人が90.9%なのに対し、野菜嫌いは69.8%と大きな差が見られました。
そこで、「価格に対して栄養価や満足度が高いと思う野菜」を尋ねたところ、1位「もやし」(22.2%)、2位「キャベツ」(21.3%)、3位「たまねぎ」(16.8%)がTOP3となりました。同社は、「野菜の購入を控える方も多いかもしれませんが、これらのコストパフォーマンスが高い野菜を積極的に取り入れて、上手に野菜を摂っていきましょう」とコメントしています。