南西諸島などまだ大雨の心配あり 台風が次々に発生 関東など小春日和に 2週間天気

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奄美地方の与論島では、平年11月ひと月の5倍近い雨が、たった2日程度で降りました。本州付近で木枯らしが吹く頃になっても、南西諸島などでは、前線や暖かく湿った空気の影響を受けることがあり、まだ大雨の心配があります。南の海上では、偏東風が南北に波を打っており、今日9日午後3時に台風23号、24号が発生しました。日本の広い範囲への影響はないとみられます。関東など本州付近では、来週は小春日和になる日が多いでしょう。

南西諸島などこの先まだ大雨の心配あり

今日9日、奄美付近に、暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定になりました。
雨雲が発達し、奄美地方の与論島では、降り始め(7日16時)から今日9日午後4時までの降水量は、609.5ミリを観測しました。これは、平年11月ひと月の5倍近い雨が、たった2日程度で降ったことになります。
これまでの大雨により、地盤の緩んでいる所があります。土砂災害などに引き続き警戒が必要です。河川の増水や氾濫にも警戒してください。
奄美地方では、明日10日夜遅くにかけて局地的に積乱雲が発達し、落雷や竜巻などの激しい突風のおそれがあります。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。

本州付近で木枯らしが吹く頃になっても、南西諸島などでは、前線や暖かく湿った空気の影響を受けることがあり、まだ大雨の心配があります。
過去には、2010年10月20日、鹿児島県の名瀬で24時間降水量647.0ミリを観測し、統計開始の1946年以降、10月の1位の値を更新しました。2013年10月15日、東京都の大島で24時間降水量824.0ミリを観測し、統計開始の1950以降、10月の1位の値を更新しました。

偏東風が波打ち台風次々に発生 このパターンで発生する台風の傾向は?

南の海上は、対流活動が特に活発という状況ではありませんが、偏東風が南北に波打っています。このため、反時計回りの風の流れ(低気圧性の循環)と、時計回りの風の流れ(高気圧性の循環)が交互に現れています。4日に、反時計回りの風の流れにあたるフィリピンの東で台風22号が発生しました。

台風22号は、今日9日、南シナ海を西進しています。今後、進路を南西へとり、12日までに熱帯低気圧に変わる見込みです。

今日9日午後3時、反時計回りの風の流れにあたるフィリピンの東で台風23号が発生しました。中心の気圧は1004 hPa、西へ時速30 kmで進んでいます。台風23号は、今後も西進し、南シナ海に進む見込みです。
マーシャル諸島近海も、反時計回りの風の流れにあたっており、台風24号が発生しました。中心の気圧は1004hPa、北西へ時速30kmで進んでいます。台風24号も、今後、西進する見込みです。

偏東風の波動によるパターンで発生する台風は、発生時は小さく発達しにくく、西進する、といった傾向があります。とはいうものの、台風22号は、発達のピーク時は非常に強い勢力になり、先島諸島を中心に波が高くなるなど影響が出ました。台風23号と台風24号は、日本の広い範囲に影響をもたらすことはないとみられますが、最新の台風情報をご確認ください。

関東など広い範囲のこの先の天気 来週は小春日和が多くなる

11月の天気のサイクルは、一般的に低気圧や寒冷前線が通過し雨が降った後は、西高東低の気圧配置になり木枯らしが吹きます。その後は高気圧に覆われて穏やかな小春日和、そして再び低気圧や寒冷前線が通過し雨が降る、といった周期変化をします。

関東など本州付近の広い範囲では、再来週にかけて、おおよそ週末ごとに広く曇りや雨になるでしょう。来週は晴れる日は小春日和になる日が多く、九州などでは昼間は薄着で過ごせる日もある見込みです。
ただ、再来週の気温の予想には大きな幅があります。昼間は過ごしやすい陽気の日が多い可能性もありますが、気温が急に下がり、日が差していても空気がヒンヤリすることも考えられます。今後、こまめに最新の気象情報をご確認ください。

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