働く女性が「節約」を意識するのは「収入が少ない・上がらないから」が最多――そんな調査結果が、株式会社キャリアデザインセンター(東京都港区)が運営する女性の転職サイト『女の転職type』による「働く女性の節約事情」についての調査でわかりました。また、節約したい金額の平均は月額「2万4920円」となりました。
調査は、同サイト会員の働く女性426人を対象として、2024年9月にインターネットで実施されました。
はじめに、「節約を意識していますか」と尋ねたところ、全体の89.7%が「意識している」(やや意識している51.9%、かなり意識している37.8%)と回答しました。
「節約を意識している」と答えた割合を、年収399万円以下と400万円以上で比較すると、年収399万円以下の層は90.7%、400万円以上の層では85.1%と、年収399万円以下の人のほうが節約に対する意識が高い結果となりました。
さらに、「節約を意識する理由」については、「収入が少ない・上がらないから」(72.5%)と「物価が上がっているから」(70.7%)に回答が集まりました。
これを年収別に見ると、年収399万円以下の層が年収400万円以上の層を上回った回答は「収入が少ない・上がらないから」(399万円以下74.6%、400万円以上61.9%)と「生活に余裕がないから」(同49.8%、同27.0%)、反対に年収400万円以上の層が多かった回答は「老後に備えたいから」(同30.7%、同49.2%)でした。
続けて、「ひと月に節約がしたい金額」を教えてもらったところ、「1~3万円未満」(50.3%)、「3~5万円未満」(22.7%)、「5万円以上」(18.5%)などが上位となり、平均月額は「2万4920円」となりました。
また、「特に節約を心がけているもの」としては、「食費(自炊)」(56.0%)、「服飾代」(53.7%)、「美容代」(41.1%)が上位に挙がりました。
年収別での比較では、「食費(自炊)」(399万円以下58.9%、400万円以上41.3%)と「服飾代」(同55.5%、同44.4%)では年収399万円以下の層が多く、「美容代」(同40.1%、同46.0%)、「食費(外食)」(同37.0%、同46.0%)、「レジャー、旅行」(同15.4%、同22.2%)では年収400万円以上の層のほうが多くなったことから、傾向として、年収399万円以下の層は日常にかかる出費を意識して節約しており、年収400万円以上の層では頻度の少ない出費の際に節約を意識していることがわかります。
一方、「”これだけは節約しない”と決めているもの」としては、「子どもの教育費」(20.0%)、「レジャー・旅行」(18.5%)、「趣味・習い事」(15.7%)などが上位に挙がったものの、「決めているものはない」という人が28.2%で最も多くなっていました。
最後に、「節約のために仕事や職場で気をつけていること」を教えてもらったところ、「水筒を持っていく」(65.7%)が最多となったほか、「お弁当を作る」(50.5%)、「ランチの外食を減らす」(39.9%)、「お菓子、コーヒーなどの間食を減らす」(29.6%)といった意見が挙げられ、毎日の出費をコツコツ節約することを心がけている様子がうかがえる結果となりました。
なお、回答者の「おすすめ節約術」としては、「交通費を使わないようにとにかく歩く、歩く!」(50代)、「お腹が空いたら間食しないで寝る」(40代)、「洗濯の際は液体洗剤ではなく粉洗剤を使う」(40代)といった声が寄せられたそうです。
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【出典】
▽女の転職type/節約してる?節約について聞いてみました。
https://woman-type.jp/academia/discover-career/data/vol-96/