X(旧Twitter)ユーザー・みっ"さん(@mizuririr)が保護した猫「こむぎ」ちゃんとの出会いは、ある日、職場の駐車場で突然訪れました。
車から降りると、子猫の鳴き声が。周囲を探してみると、川の中で泥にまみれた小さな子猫「こむぎ」ちゃん(発見時、生後推定2カ月)がいるのを見つけました。カラスが上空を旋回し、とても危険な状態だったといいます。飼い主さんは、こむぎちゃんを連れて近くの病院へ。一時的に保護してもらい、急いで仕事に戻りました。
終業後、こむぎちゃんを迎えに行った飼い主さんは、その傷だらけの姿に心を痛めながら自宅へ連れて帰ることを決意。泥にまみれ、カラスに突かれた傷もあり、ボロボロのこむぎちゃんを見て「何としてもこの小さな命を守らなければ」という思いに駆られたのです。
飼い主さんは、家でどうぶつを飼うことに反対していた両親を説得。最終的に一緒に暮らす許可を得て、こむぎちゃんは飼い主さん家族のもとで新たな生活を始めました。
痩せ細った子猫の再生、飼い主さんが見た驚きの成長
保護当時、非常に痩せており、食欲もなかなか戻らなかったこむぎちゃん。飼い主さんは毎週のように動物病院に通い、こむぎちゃんの回復を見守りつつ、適切な治療を続けました。
その後、こむぎちゃんは少しずつ回復し元気を取り戻しました。
その成長ぶりは「こんなに大きくなるとは」と飼い主さんが驚くほど……! 8歳となった現在、こむぎちゃんは、ふわもふの毛並みを持つ美しい猫になりました。
一方、こむぎちゃんとの生活の中で、試行錯誤することも。毛玉を吐くことが多く、その片付けに追われる日々を送ったと明かしています。検討を重ね、飼い主さんは絨毯を外してジョイントマットに変更。毛玉を吐いた部分だけを取り外して洗うことができるようにしたのです。
こむぎちゃんと家族が快適に暮らすことができるように、少しずつ生活環境を整えていきました。
両親が愛してやまない特別な存在に
今、飼い主さんの両親はこむぎちゃんのことを「3人目の子ども」といっています。
こむぎちゃんがおうちにやって来たころ、飼い主さんと弟さんはすでに成人し、両親にとっては子育てが落ち着いたタイミングでした。そのため、こむぎちゃんは、我が子のように特別な存在となったのです。
飼い主さんによると、こむぎちゃんはとてもお利口さん。カーテンや壁を引っ掻くこともなく、おもちゃで一緒に遊ぼうとするとプイッと顔をそむけて知らんぷりするそうです。また、猫パンチをするときでさえ、絶対に爪を立てず、ソフトタッチするのみ。
当初、猫に対して抱いていたイメージとはおおきく異なるこむぎちゃんに驚きつつ、飼い主さん家族はその愛らしさにメロメロのようです。
「こむぎには、これからもたくさんの愛情を受けて、健康で長く幸せに暮らしてほしい」と語る飼い主さん。両親もまたこむぎちゃんがこれからも元気で長生きしてくれることを願い、日々大切に見守り続けています。
これからも優しい家族とともに、こむぎちゃんは新しい幸せな日々を紡いでいくに違いありません。