朝ごはんを食べているニワトリに異変……!? ネット民を騒然とさせたエピソードをご紹介します!
注目を集めたのは、X(旧Twitter)ユーザーの『え〜いお茶』さん(@niwatori3wa)がX(旧Twitter)に投稿した1枚の写真。そこには、男の子「めいくん」(取材時、3歳)と女の子「なっちゃん」(取材時、1歳6カ月)がひとつのお皿をつつきながら仲良くごはんを食べている様子が写っています。
一見、よくある日常のワンシーンに思えるこの写真。ところが、なっちゃんの足元にはたった今、産まれた卵がひとつ落ちています!
「朝、ケージがから出して朝ごはんを与えていました。この日のメニューは、シャインマスカットとニワトリ用飼料。2羽とも夢中で食べていたのですが、ふと見ると、なっちゃんが卵を“放出”しているのを発見。ニワトリは、気に入った場所で準備してから卵を産むものだと思っていたので、食事のついでに卵を産むことがあると知って驚きました」と、飼い主さんにとっても予想外の出来事だったようです。
思わず、この貴重な光景を写真に収めた飼い主さん。「ごはんを食べているときに突然、卵を産んだ。そんな適当な感じでいいのか」とのコメントを添えて公開すると、10万件の“いいね”を集める大反響を呼びました。
リプライには、
「勢いで出ちゃった??」
「ながら出産なんてあるの?(笑)」
「これがホントの卵ご飯」
「マルチタスク、素晴らしい!」
など、さまざまな声が寄せられ、にぎわいを見せています。
過去にはクッションの上でも産卵! このあと卵はどうなった?
気になるのは、なっちゃんが産んだ卵が“無精卵”なのか、それとも“有精卵”なのかという点です。
ニワトリの女の子は、受精しなくても卵を産むことができるため、女の子だけで産んだ卵は“無精卵”と呼ばれ、温めてもヒヨコにはなりません。 一方、男の子と女の子を同居させて交尾をして産まれた卵は“有精卵”と呼ばれ、温めるとヒヨコになります。
飼い主さんに確認したところ、このときなっちゃんが産んだのは“無精卵”でした。「卵はすぐに回収して、このあとおいしくいただきました。めいくんは、交尾をしていないんです。なっちゃんとは仲は良いんですが、めいくんには交尾の意思がないようですね。あるいは、交尾の方法を知らないのかもしれません」と教えてくれました。
おうちに来てまだ日が浅いなっちゃん。普段の様子について聞いてみた
なっちゃんの産卵サイクルは、数日に一度というペース。「朝に卵を産むこともあれば、夕方や夜に産むこともあります。時間はまちまちですね」とのこと。
また、興味深いのは、なっちゃんが卵を産む場所について気まぐれである点です。
飼い主さんによると、過去にはクッションの上やケージの中、さらには床の上でも産んだことがあるとか。「家の中に卵を産む場所をいくつか用意しているんですが、どうも気に入らないようで。形、色、大きさ、素材などを変えて、なっちゃんが気に入ってくれる場所を作るために試行錯誤しているんです」と、飼い主さんの愛情と工夫が伝わってきます。
なっちゃんは、飼い主さんのおうちで暮らすようになってからまだそれほど時間が経っていません。そのため、現在は新しい環境に慣れているところのようです。「なっちゃんは、家にやって来てまだ3カ月ほど。とてもおとなしい性格で、まだ人間に慣れていません。そのため、普段、見慣れないものに対してとても怖がる一面も。私もなっちゃんのことを完全には理解できていないと思います」とのこと。
なっちゃんと飼い主さんは、お互いに少しずつ理解を深めているようですね。
ニワトリがごはんを食べながら卵を産んだという驚きのエピソードは、飼い主さんがなっちゃんやめいくんのことを見守っている中で目にした貴重な瞬間でした。
どうぶつは、時に私たちの想像を超える行動を見せてくれるもの。なっちゃんとめいくん、今後の生活にも目が離せませんね!