近年、24時間営業のコンビニジムが続々とオープンし、ジム通いが身近になりました。特に女性たちの間では、健康やダイエットに加え、引き締まった美しいボディを目指して筋トレが流行中です。しかし、実はその目的が変化しつつあるのをご存知でしょうか? 特に既婚女性たちの間で、体を鍛える以外の“隠れた動機”が存在しているのです。
ジムでの“ドキドキ”がたまらない
東京都在住のKさん(40代・女性)は、育児や家庭のストレスから太り気味になり、近所のパーソナルジムに通い始めました。完全予約制のパーソナルジムなので、他の客とは出入りの際にすれ違う時のみです。トレーナーと2人っきりで30分のトレーニングを行います。トレーナーは全員マッチョな男性、20~30代前半です。
トレーニング中には、トレーナーから「いいですね!」「ヒップが上がってきましたね」なんて褒められることも。「ここの筋肉が…」「もう少し足を挙げてみましょうか?」といった言葉とともに、軽くボディタッチされることもあり、思わずドキッとしてしまいます。心拍数がどんどん上がるのは、運動のせい? それとも…。
筋トレはつらいけど、お気に入りのトレーナーさんに会えるかと思うと、もう少し頑張ろうと思うKさん。推しのトレーナーと一緒にトレーニングしたい一心で、月ごとのシフト表をチェックする熱の入れようです。最近、少し引き締まったボディを強調するような、おしゃれなトレーニングウエアも新調しました。
神奈川県在住のMさん(40代・女性)も、「トレーナーがイケメンだと、やる気が出る」と語ります。運動そのものがしんどくても、お気に入りのトレーナーに「褒められる」ことや「見られている」ことでモチベーションが上がり、トレーニングの成果も出やすくなると実感しています。
そんな中、Mさんお気に入りのトレーナー(30代前半)が少し離れた街にある別店舗に異動することに。「良かったら、新しい店舗に一緒に通いませんか?」と言われたとき、Mさんの心は揺れ動きました。
浮気の境界線はどこ?“ドキドキ”と“罪悪感”
KさんやMさんは口をそろえます。「これは浮気でも不倫でもない。ただのトレーニングだから!」
罪悪感を感じることなく、あくまで“健康”と“美容”を目的としてジム通いを続けています。しかし、日常生活にはない「ドキドキ感」が、彼女たちの刺激となってるのは確かです。
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このようなジムでのドキドキは実際に起きているのでしょうか?ジムに通う40代の既婚女性に聞いてみました。
▼40代女性(大阪府・会社員/子ども2人)
「ちょっと気になるトレーナーがいるので、会えると思うと嬉しくなるのは嘘ではありません。だから夫にはあまり積極的にジムのことは話さないですね。でも、たまに「今日はジムいくの?最近よく行くね」とか言われてドキッとすることがあります」
▼40代女性(東京都・フリーランス/子ども1人)
「ジムに通うと、若返った気分になるんです。家では子どもに追いかけ回されて、すっぴんのことが多いけど、ジムでは少し化粧をして、トレーナーと話す時間がある。その小さな楽しみが、私の日常を支えているんですよね。単にそれだけです」
▼40代女性(埼玉県・会社員/子ども2人)
「自己肯定感を高めるためって感じです。若いトレーナーと話すと少しだけの“ドキドキ”と刺激があります。でも、それ以上には何もありません。実際に関係を持つ人がいるんですか?多分、ジム側でお客さんとの接触は禁止になってると思いますよ」
▼40代女性(千葉県・団体職員/子ども1人)
「結局のところ、ジムは単なる体を鍛える場所ではないと思います。イケメンのトレーナーをやっぱり指名しますし、体を褒めてもらえるので嬉しいです。何もないとはわかっていても、体を褒められたり「綺麗ですね」と言われると意識するし嬉しいですね」
▼40代女性(埼玉県・会社員/子ども1人)
「私は経験ありませんが、トレーナーさんが辞める時に、個別に連絡交換してプライベートで会うようになった人がいるとママ友から聞きました。辞めてしまえばトレーナーとお客という関係性はなくなるから、会うのは自由ですよね」