自動車整備士の男性、お客のエンジンルームから黒猫を救出 腎不全で亡くしたあの子の生まれ変わり?奇跡の出会いに「連れて帰りやす」

渡辺 陽 渡辺 陽

「んな事あるってか!?!?連れて帰りやす…」とXに投稿したのは、自動車整備士のロビンエンジンさん(@Rabbit_pump)。そこには、自動車のエンジンルームに入り込んでいた黒い子猫を、ロビンエンジンさんが救出した瞬間が写っていました。整備士の仕事中、黒猫とまさかの再会を果たしたこの出来事は、単なる偶然ではなかったのかもしれません。

黒猫との縁

ロビンエンジンさんが黒猫との縁を感じたのは、今回が初めてではありません。彼はかつて、保護猫活動をしている方から、推定2歳くらいの黒猫の女の子を譲り受けた経験がありました。黒猫が好きな理由について、「推しのアイドルグループ、マスターシンデレラガールズが黒猫に扮して歌った『フレデリカ、猫やめるよ』が大好きで、それがきっかけで黒猫への憧れが強まりました」と語ります。

幼少期にも黒猫を飼っていた経験があるといい、長年にわたって黒猫を探し続けた結果、数年越しに見つけたのが、先代の黒猫「フレア」でした。フレアはとてもお利口さんで、ロビンエンジンさんの帰宅を玄関で待ち、おすわりも覚えていました。しかし、彼女は先天性の腎不全を抱えており、迎えてからわずか8カ月で亡くなってしまいました。

「ある日、いつも通り玄関で待っていてくれなかったフレアを見て、すぐに病院に連れて行きました。そこで腎疾患が見つかりました。8カ月の半分は、フレアの介護に費やしました。てんかんの発作があり、トイレも自力で行けなくなって、本当に辛い日々でした」と振り返ります。

奇跡の再会

そんなロビンエンジンさんが、2024年2月に再び黒猫を迎えたいと考え、Xを通じて黒猫を探していたところ、奇跡が起こりました。県外からのお客さんが「猫の声がするから見て欲しい」と、自走で飛び込み来店したのです。すぐに点検を始めたロビンエンジンさんは、エンジンルームに潜む黒猫を発見しました。

「猫がエンジンルームに入っていることは、年に一度あるかないかの珍しいことです。しかも、今回のように無事で見つかることは本当に稀です。多くの場合、異臭とともにダメな状態で発見されることが多いのです」と説明します。

ロビンエンジンさんはエンジンルームを慎重に分解し、無事に黒猫を救出。その瞬間は、驚きと安堵が入り混じって泣きそうになったそうです。「黒猫を見つけたとき、本当にフレアが帰ってきたような気持ちになりました。生きていることが信じられないくらい嬉しかったです。連れ帰る覚悟を決め、家に迎えました。引っ掻かれたり威嚇されたりもせず、今では我が家の一員です」

ロビンエンジンさんの投稿は、瞬く間に多くの人の心を動かしました。「生まれ変わって会いに来てくれたのかもしれないですね」「いがったねぇ〜。何かの巡り合わせだねぇ〜。大切にすんなねごでなぁ」「なんだか運命的ですね。ウチも長生きした白猫ちゃんが亡くなった数ヶ月後、庭に別の白猫ちゃんが何回かやって来ました。不思議です」など、温かいコメントが相次ぎ、投稿には9万件もの「いいね」がつきました。

黒猫との出会いは、猫が生まれ変わって再び姿を見せる不思議な縁だったのかもしれません。黒猫とロビンエンジンさんの未来が、笑顔と幸せで満ち溢れることを願っています。

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