近年では、“終活”をされる人も増えており、その中でも気になるのが葬儀費用ではないでしょうか。株式会社ディライト(東京都新宿区)が実施した「葬儀費用」に関する調査によると、実際に葬儀にかかった費用について、約2人に1人が「想定と比べて高かった」と回答したことがわかりました。また、想定よりもお金がかかると思ったところは「お布施や戒名料」が最多となりました。
調査は、喪主を務めたことのある全国の男女1015人を対象として、2024年9月にインターネットで実施されました。
まず、「葬儀をする際に最も重要視したこと」を教えてもらったところ、「費用」(40.4%)が最多となったほか、「場所」(14.8%)、「形式」(12.7%)などが上位に挙げられました。
さらに、「故人の葬儀の予算は事前に考えていましたか」という質問に対して、「考えていた」は34.6%、「考えていなかった」は65.4%と葬儀の予算を事前に考えていなかった人が上回りました。
「葬儀の予算は事前に考えていた」と答えた351人に「葬儀の予算」を教えてもらったところ、「90万円~120万円未満」(19.7%)が最も多く、次いで「30万円~60万円未満」(14.5%)、「120万円~150万円未満」(14.0%)、「60万円~90万円未満」(12.0%)が続きました。
一方、「実際の葬儀費用」を全回答者に尋ねたところ、こちらも「90万円~120万円未満」(20.8%)が最多となり、以下「120万円~150万円未満」(14.6%)、「30万円~60万円未満」(12.6%)、「60万円~90万円未満」(11.6%)と続き、想定していた予算と実際かかった費用の傾向としては、若干予算より実際に費用がかかった方が多いものの、ほとんど相違ない結果になりました。
また、実際に葬儀にかかった費用について、「想定と比べてどう感じましたか」と尋ねたところ、「高かった」が47.9%、「想定通り」が43.9%となり、予算を事前に考えていなかった人は高いと感じる人が多いことがうかがえました。
なお、「葬儀で想定よりお金がかかると思ったところ」としては、「お布施や戒名料」(49.4%)、「式場の使用料(別途手配の場合)」(29.6%)、「会食や飲食の手配(通夜振舞いや精進落としなど)」(21.9%)などが上位に挙がりました。