おそろいの寝姿がかわいいと思ったら……!? 食卓を陣取った兄弟猫について飼い主さんに話を聞いてみた!
「ちょっと立ち上がった瞬間、愛猫に椅子を奪われた」「寝ようとしたら、枕を奪って愛猫が爆睡していた」、そんな経験をしたことがある飼い主さんは少なくないでしょう。X(旧Twitter)ユーザーの高橋のらさん(@nora7cats)もそのひとり。
9月10日、「もう1カ月以上、ぼくの食卓を占領している長男と次男。1日中ずーっとここにいる。だからぼくはこのひと月ずっと立食パーティーか、台所のシンク脇でごはん食べてます。猫たちに何も押しつけず、猫たちから何も奪わないっていうのはこういうこと。蚊がいなければ庭で食べるんだけどな」とのコメントとともに1枚の写真をXに投稿しました。
そこには、食卓の上で寝そべるサバトラ猫の男の子「ひでじ」くん(左・取材時、13歳)、「しま兄(しまにい)」くん(右・取材時、13歳)が写っています。
まるで申し合わせたように同じ向き、同じポーズをとってすやすやと眠る2匹は、とても気持ち良さそう! 食卓が窓辺に置かれていることから、ひなたぼっこをしているようにも見えます。
飼い主さんにとっては、何とも悩ましい事態ですが2匹の幸せそうな寝顔をみているとそのまま寝かせてあげたくなってしまうのが不思議です。
リプライには、
「確かに。これじゃ退けるわけにはいきませんね」
「私も食事をしようとするときに限って、よく食卓をとられてしまいます」
「気に入ってますね。『ここだと父ちゃんが顔見ながらご飯食べてくれるんだ』とか思っていますね!」
など、共感する声が寄せられています。
兄弟猫が食卓を占拠するようになった経緯とは?
飼い主さんのおうちには、ひでじくんとしま兄くんのほか、「とらじ」くん(取材時、8歳)、「ちー」ちゃん(取材時、13歳)、「ぷー」ちゃん(取材時、13歳)、「しましま」ちゃん(取材時、13歳)が一緒に暮らしています。この中には、三男の「くつした」くんもいましたが、今年8月、13歳で虹の橋を渡りました。
話題になった写真は、投稿日当日に撮影したもの。飼い主さんによると、ひでじくんとしま兄くんは血の繋がった兄弟とのこと。今はこうして添い寝するほど仲が良い2匹ですが、以前は頻繁に喧嘩をする仲だったといいます。
「3年ほど前、突然、庭に現れた野良猫のとらじと2匹がケンカをするようになりました。みかねて、とらじを保護し我が家へ迎え入れることに。紆余曲折を経て、とらじとほかの猫たちはようやく穏やかに暮らすことができるまでになりました。その頃から、ひでじとしま兄の関係にも変化が。とらじが加わったことで、兄弟間のパワーバランスが変わったのだと思います。かつての険悪な雰囲気が薄れ、少しずつ距離が縮まったのです」と、飼い主さんは振り返ります。
そうして暑さが落ち着いて来た頃、ひでじくんとしま兄くんは、なぜか食卓で添い寝するように。この場所は、外がよく見えて直射日光が入らないためほかの猫たちにも人気のスポットのようです。
「最初のうちは『邪魔だな』『そのうち飽きてほかの場所へ行くだろう』と思っていたのですが……。もう1カ月以上、ずっとここで寝ています。それほど困っているわけではありませんし、家の中でこうして仲良く寝てくれるほうが、ぼくとしても安心です。ここで食事ができないのならほかですればいいだけですから。何ごとも猫最優先主義で暮らしています」
ひでじくんとしま兄くん、兄弟それぞれ個性豊か
飼い主さんは、ひでじくんを次男、しま兄くんを長男と位置付けています。「ひでじは、猫たちの中でひときわ体が大きく、力も一番強いです。懐が深く面倒見が良いので、猫たちの中では“頼れるお兄ちゃん”のような存在になっています。顔は強面ですが、とても優しく穏やか。ケンカに強く頼りになる子です」とのこと。
一方、「しま兄は、生後3カ月の頃、山の中で保護したとき『おなか減った!』と自ら近寄ってきました。おっとりとしていて気難しく、ケンカにはめっぽう弱いです。不器用なところが、かわいくもあります」と教えてくれました。
緑豊かな環境の中で、のびのびと暮らすひでじくんとしま兄くん。また、仲睦まじい姿をたくさん披露してくれることでしょう。