歌人の俵万智さんが9月21日朝、自身の公式Xを更新。人生で初めて使ったという、30年前に発売されたワープロの写真を公開し、手放すことを明かしました。
「初めて使ったワープロ、オアシスです。今日お別れするので記念撮影。親指シフトのキーボードは本当に素晴らしかった。ありがとう。」(俵さんの投稿から)
これに驚いたのが俵さんのファンたち。「俵万智さんが使ってたワープロだと付加価値がつく」「博物館に展示してもいいくらい」「あまりに状態がよくてびっくり」「きれいに大切に使ってらっしゃる」などの声が殺到する事態に。中には寄贈してもらえないかと申し出る博物館関係者もいました。
俵さんは同日夜に再度Xを更新し、「友人から連絡があり、ぜひ譲り受けたいとのこと。新しい主のもとへ行くことになりました(遺影にならなくて良かった)」と貰い手が決まったことを報告。「みなさんのコメントを読んでいると、オアシスの時代が確かにあって、時は流れたけれど、多くの人の記憶にしっかり姿を留めているんだなぁと胸熱です」と心境をつづりました。
俵さんが愛用していた機種は、富士通が1994年5月に発売した「OASYS 30-AP101」。情報処理学会が運営するバーチャル博物館「コンピュータ博物館」によると、富士通のパーソナルワープロの最高性能機種だったそうで、「パーソナルワープロとして初めてハードディスク(HDD)を搭載した機種」。120MBのHDDを搭載し、A4サイズの文書約6000ページ分が保存できたといいます。
年代物のワープロ写真は多くの人の記憶を呼び起こしたようで、「懐かしい」「30年前くらい前に父が使ってた」「わー、これで卒論書いた」「大学生のころに使ってました」「バイト先がこれでした」「親指シフト確かに良かったです」「これ有能モデルです」「初めて触ったワープロがこれでした」などの反応が寄せられています。