山、川、景観などその土地の風土が名前の由来になっていることの多い日本の自治体。例えば東京都内なら「荒川」「江戸川」は河川名がそのまま区の名称となっている。しかし今、SNS上で話題になっているのは新潟県糸魚川市に「糸魚川」という川は存在しないという衝撃の事実。
「最近聞いてわりとびっくりしたこと」
地図情報会社の国内最大手として知られる株式会社ゼンリン（@ZENRIN_official）公式Xアカウントですら驚きまじりに報告したこの事実に全国の地理マニア、地名マニアが震撼しているのだ。
たしかに糸魚川市のホームページを確認すると「糸魚川市に『糸魚川』という川はありません（市名のいわれ）」というページがあり、「弘法大師(空海)が竹管に糸を巻いて川に投じたところ、たちまち魚となって泳ぎまわった」「糸魚(イトヨ)が市内の河川に多く棲(す)んでいたことから付いた」などさまざまな地名の由来が紹介されている。
ゼンリンの公式X担当者に話を聞いた。
ーーこの事実を知った時は。
担当者：同僚との会話の中でふと出てきて知ったのですが、びっくりというより最初は「何を言っているんだ？」でした。電気の周波数の境目が、静岡県の「富士川」と新潟県の「糸魚川」だということを学生の頃学んで以来、当然のように両方とも「川」のことだと思っていましたし、それをこれまで疑うこともありませんでした。いわゆる思い込みというものですね。
ーー大きな反響がありました。
担当者：想像をはるかに超えるご反応をいただき、ありがとうございました。近くにお住まいの方や、その辺の地理にお詳しい方にとっては当然のようなことでも、そうでない方にとっては衝撃の事実としてお捉えいただくものはたくさんあります。引き続き弊社の地図データを活用して、みなさまに「地図を読む」ことの楽しさをお届けしたいとおもいます。
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SNSユーザー達から
「糸魚川の主要な川は姫川だね。」
「千葉県の女子大駅に女子大が無いみたいなものか」
「滑川市にも滑川という川は流れていませんね。常願寺川はありますが常願寺の存在は不明。黒部ダムとはいうが一般人は黒部市街から黒部ダムへはほぼ行けない。敦賀市は若狭敦賀のように案内され木ノ芽峠の南側ではあるけども越前国域だったりと北陸越の国は不思議ロマンだらけです。」
など数々の驚きの声や類似例に関する報告が寄せられた今回の投稿。読者のみなさんの身近にもこんな例はないだろうか？
株式会社ゼンリン 会社概要
本社所在地：福岡県北九州市戸畑区中原新町3番1号
