名刺入れの素材は、なんと本物のブリの皮。深い青緑の背中から腹部の白へと移り変わるブリ本来の体色がそのまま生かされた一品です。この名刺入れを購入した男性がXに投稿したところ、ブリは成長とともに名前が変わる出世魚であることから「出世間違いなし」という声や、「最高なアイデア」といった反響が広がり、5300件以上のいいねを集めました。
投稿したのは、新潟県地域おこし協力隊として佐渡や海業を担当しているFUNAさん(@FUNA84)です。以前からSNSで気になっていたというこの名刺入れ。地域おこし協力隊で海業を担当することになり、「話題作りにもなる」と購入を決めたそうです。実際に手に取ると、素材の質感にも驚いたといいます。
「牛革と違い、薄くて繊細だと感じました。鱗の跡の手触りが他にない質感でエイジングが楽しみです。魚の臭いは全くなく、むしろ革の良い匂いがしました」
名刺入れが届き、箱を開けると梱包材として鱗が使用されていたのだとか。
「しっかりとした箱に入っていて、開けた時には鮮やかな鱗に囲まれた商品が目に飛び込んできて、素晴らしい演出だなと感じました。プレゼント需要もあるでしょうし、ブランドとしてそういった体験価値も重視しているんだなと感じました」
実際に名刺交換の場で使ってみると、反応は上々だったそうです。
「非常に反応は良かったです。面白かったのは皆さん一様に匂いを嗅ぐんですよね(笑)。あと、『本物のブリ?』という質問や、値段を聞かれることも多かったです」
もともとレザークラフトに親しんできたというFUNAさん。この名刺入れを購入する前は、自作の名刺入れを使っていたそうです。また、魚の皮を扱う難しさも、自らの経験で知っていたといいます。
「昔からレザークラフトをやっていて、この名刺入れを買う前は自分で作ったものを使っていました。内側の牛革も良い素材を使っているし、細部の処理も丁寧で革製品としての完成度は高いと感じました。自分で魚の皮をなめしたこともあるのですが大失敗で。その難しさも分かっていたので、この完成度までに相当な苦労があったんだろうと感じました」
FUNAさんは、離島と釣り、魚食がライフワークで、佐渡にも8年前から毎年訪れているといいます。
「今回、新潟県の協力隊の募集で海業担当、佐渡島勤務とのことですぐに応募を決めました。佐渡の寒ブリは北の海で餌を食べしっかり太って南下する群れで、佐渡を代表する魚なんです。自分で捌いて寿司を握ったりと、個人的に非常に思い入れのある魚です」
投稿後は反響が大きく、一時品切れになるほどだったそう。すでに同じ名刺入れを持っているという人や、製造元の公式アカウントからのコメントも届きました。
「通常は捨てられてしまう魚の皮のアップサイクルとして注目されたのがうれしいですね。佐渡の寒ブリは自分にとっても思い入れのある魚なので、この名刺入れでその魅力を伝えていきたいです」