みなさんが、「最近ぜいたく品になってきた」と感じるモノやサービスにはどのようなものがありますか。マーケティング・リサーチ会社の株式会社クロス・マーケティング(東京都新宿区)が実施した「価格に関する調査(2024年)」によると、最も多かった回答は「外食」でした。また、食品の上限価格(これ以上高い価格になると市場に受け入れられなくなる価格)においては、特にハンバーガーで23年調査時から約200円低下し「500円」となりました。
調査は、全国の20~69歳の男女1100人を対象として、2024年7月にインターネットで実施されました。
2022年以降、多くの食品で値上げラッシュが続いています。そこで、「最近、ぜいたく品になってきたと感じるモノやサービス」を尋ねたところ、「外食」(124件)が1位となりました。
次いで、2位「魚・海産物(うなぎ・サンマなど)」(87件)、3位「旅行」(62件)、4位「自動車」(43件)、5位「アイス、スイーツ、デザート」(42件)が続いています。
回答者からは、「普段使いの店から、ちょっと特別な店まで全体的に値段が上がっている」(50代女性/外食)、「USJやディズニーランドに行くことがぜいたくになってきている」(30代女性/旅行)といった意見が寄せられました。
また、「買おうと思っていた食品の価格が思ったより高かった場合の行動」については、「代わりになる、別の種類の食品を買う」(35.3%)や「その食品を買うのをあきらめる」(34.3%)、「賞味期限間際で割引になっているものを買う」(31.4%)などの回答が上位に挙がりました。
最後に、PSM分析(価格に関する4つの質問から、モノやサービスの受容価格帯を明らかにする分析手法)を用いて「食品の最適価格(最も商品を買う人が多いと想定される価格)」を調べた結果、500ミリリットルのペットボトル飲料は「130円」、たまご10個は「199円」、食パン1袋は「180円」、カップラーメンは「149円」、ハンバーガーは「299円」となりました。
なかでも、たまごとハンバーガーは、23年5月調査時と比べて、「上限価格(これ以上高い価格になると市場に受け入れられなくなる価格)」「妥協価格(この程度の価格なら買ってもよいと思う価格)」「下限価格(これ以上安いと品質に不安を感じられるようになる価格)」のいずれも下がっており、特にハンバーガーの上限価格は約200円低下し「500円」となったそうです。