ユーラシア大陸の広範囲に生息し、古くから人間と密接な関係にあるスズメ。今、SNS上ではそんなスズメの意外な体格が大きな注目を集めている。
「スズメの首イリュージョンシリーズ 実は細いスズメの首」
と一枚の写真を紹介したのはスズメ写真家の中野さとるさん(@aerial2009)。
スズメといえば小さいながらもふっくら丸っこい形をしたイメージがあるが、写真のスズメは羽毛が乱れた瞬間をとらえたのか、首がシルエットの3分の1ほどの細さ!なにかあったのかと、一瞬ギョッとしてしまう。
中野さんに話を聞いた。
ーースズメの首って実はこんなに細いんですね!
中野:スズメは羽毛に覆われてるところまでが皮膚だと思われがちですが、実は肌の位置までかなり余裕があるようですね。最初はびっくりしましたが似たような脱毛のスズメを見る度にまるでマジックショーみたいだと楽しんでます。専門家ではないですが、換羽やホルモンバランスの変化でこうなるのかもしれませんね。こんな細い首でたくさん食べたり首を動かして周りを警戒したりするのはすごいですよね。
ーースズメの魅力について。
中野:地味でどこにでもいるからこそ人との接点も多く、人間との共存で生きてる鳥なんです。人の住居の変化などで減少傾向にあるからこそあらためて目を向けて欲しい鳥です。群れで生活し仲間同士で社会性もあり、じっくり観察してみるとまるで人間社会を投影してしまうほどかわいい野鳥です。
ーー投稿への反響について。
中野:身近なスズメもよく観察してみると意外な姿を見せることがあり、驚く人も多いんだなとあらためて感じました。スズメに興味を持っていただき、それをきっかけに自然環境などの変化に興味を持っていただけるとうれしいです。
◇ ◇
SNSユーザー達から
「初見、首が千切れとるんかと思った」
「溢れ出る恐竜の末裔感」
「細いだけじゃ無く、意外と長いのにもびっくり」
など数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。読者のみなさんはどんな感想を持たれただろうか?
なお今回の話題を提供してくれた中野さんは2024年2月、かわいい写真とともにスズメをテーマとした理由や思いを語った書籍『にっぽんスズメ日誌』(カンゼン)を発売。ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。
中野さとるさん関連情報
Xアカウント:https://x.com/aerial2009
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すずめ暮らしカレンダーmini卓上2025:https://amazon.co.jp/dp/4295019690
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