水中でジャンプ→着地して「イエーイ!」来館者の前で仁王立ちを決めるカニ 目を疑う予測不能の行動「最高に可愛い」

渡辺 陽 渡辺 陽

「この行動を予測できた者がいるのだろうか...??」とXに動画を投稿したのは、静岡県駿東郡清水町にある幼魚水族館(@yogyo_aquarium)。その動画には、甲羅に海藻を背負った小さなカニがスーッと降りてきて、カメラを向ける人の前に仁王立ちになる様子が写っていました。このユニークな瞬間に多くの人々が心を奪われ、「ミッションインポッシブル」「一瞬カツラ浮いたぞ」「飛び降りる瞬間と着地してイエーイみたいなポーズが最高に可愛い」などのコメントが多数寄せられ、「いいね」は2.1万件を超えました。

幼魚水族館とは?

幼魚水族館は「世界初・世界唯一の幼魚を専門にした水族館」であり、岸壁幼魚採集家である鈴木香理武館長の頭の中を具現化した場所です。この水族館では、幼魚たちの成長過程を観察し、彼らのユニークな行動を捉えることに力を入れています。

カイカムリの秘密、気に入らないものは被らない

今回の主役であるカイカムリは、生まれて半年ほどの若いカニで、メガロパ幼生時代(カニの赤ちゃん)から幼魚水族館で育てられてきました。当初は1cmほどの大きさでしたが、脱皮を繰り返して現在は3cmほどに成長しています。カイカムリは通常、背中に貝殻を背負いますが、このカニは貝殻が気に入らず、代わりに藻を適当な大きさに切って被るようになったそうです。

なぜ仁王立ちに?

動画の中で、カイカムリは海草に止まって休んでいるところから突然降りてきて、ハサミを広げて仁王立ちしました。

スタッフは「これは新たな場所に着地した際の防御のポーズです。海中を“飛んで”いる際、脚を広げることで浮力を確保し、ゆっくりと砂地に降り立つことができます。小さい頃から育てているので、保育士の愛情たっぷりですね。いつも活動を観察しているからこそ、今回のような奇跡のショットが撮れたのだと思います」とコメントしています。

海藻を背負ってスーッと降りてくる姿や仁王立ちする姿は、見る人を驚かせ、笑顔にさせました。幼魚水族館では、このような素晴らしい瞬間を目にすることができます。7月20日からは、「すごすぎる夏の幼魚展」が開催されています。ぜひ、幼魚水族館に足を運んでみてください。

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