料理の彩りや紅茶など、さまざまな用途に使われるハーブの一種「ミント」。可愛らしい見た目とは裏腹に、強力な繁殖力がSNS上で話題になっている。兵庫県在住の男性が枯れたミントを畑に捨てたところ、約3年で畑一面が一変。土地全体がミントに浸食されてしまったという。完全に除草するには土の総入り替えしかないといい、何ともならない気持ちをこう表現する。「地獄です」
西脇市で生地メーカー「生地のマルイシ」を営む店主。亡き祖父母が使っていた畑を、2019年から管理するようになった。畑を使うつもりはなかったが、毎年草刈りは行っていたという。
ミントは鉢植えで枯れていたため、何となしに畑に捨てた。翌年には少しだけ繁殖していたが、今後も畑を使う予定がなかっため、そのまま放置。すると、22年には畑一面約100㎡がミントで埋まってしまった。「冬を超えても生きていて、太い根からどんどん新芽が出るんです。少しでも茎を残すと増えるので、完全に除草するには土の入れ替えしかないかな、と」と店主は嘆く。
ミントと格闘する動画はSNSに定期的に投稿しており、今回はXに「怖い話をしますね。これ全部ミントです」と一面ミント畑になった畑の写真をアップすると、反響が続々。「『緑の爆弾』という恐ろしい別名もあるそうです。枯れたミントを植えて気が付いたら他の植物を押しのけてミントだらけになったことがあります」などと同様の体験をした人の声が集まった。
ところで、ハーブティーにはできないのだろうか…?「スペアミントという種類ですが、雑交配を繰り返しているので、お茶にしても全く美味しくないんです」