2024年2月、静岡県内のとある場所でひとりぼっちでいるミックス犬とおぼしき子犬がいました。生後2カ月ほどのオスですが、野犬から生まれたのか、それとも飼い犬から生まれたのか出自は不明です。
地元の保護団体・アニマルフォスターペアレンツ(以下、アニマルフォスター)のスタッフは、すぐに現場に急行。子犬を保護し世話することにしました。
同じ月齢のワンコたちに出し抜かれてポカン…
保護時、子犬はスタッフに噛みつこうとする素振りを見せました。しかし、どうも根っから攻撃的な性格ではなさそうで、これはあくまでも警戒心からくるものだとすぐにわかりました。小さな体で自分の身を守ろうと必死だったのだと思います。
保護施設に連れ帰った後、すでに保護していた同じほどの月齢の6きょうだいのケージの中で子犬も一緒に過ごしてもらうことにしました。
見ていると、この子犬はどうも控えめ。自由に遊び、ご飯をいっぱい食べる6きょうだいたちを前にいつも出遅れて、ようやく「そろそろ僕もご飯食べたいな」と動き出したころには、他の犬たちが食べ尽くしてしまい、子犬のエサはもうない…ということも。
その度にポカンとした表情の子犬。その無垢な表情を前に、スタッフは目を細めながら「大丈夫。君の分はまた別に用意してあげるからね」とあらためてエサを食べさせてあげるのでした。
また、人に見つめられると、固まってしまうシャイな一面も。その性格と動作ひとつひとつがとにかくかわいらしい子犬でした。
保護からすぐに幸せをゲット!
「まだ小さくシャイで控えめな性格だけど、これからいっぱい食べて、運動して、他のワンコにも人間にも馴れたら、きっと幸せをつかむことができるはず」と幸せな未来を期待するスタッフでしたが、その日はすぐに訪れました。
子犬くんの正式な名前がまだ決まっていない保護から数日後、「迎え入れたい」という里親希望者さんの申し出があったのです。
そして一定期間のトライアルを経て、この里親さんのもとで暮らすことになりました。
まだまだ成長途中ですが、その分、里親さんは世話のしがいがありそうです。いつまでも幸せにね!
アニマルフォスターペアレンツ
https://anfospe.com/