こじれた夫婦関係…修復か離婚か、どう判断する? 専門家らが考える「一発アウト」のサインとは

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夫婦関係がこじれてしまった場合、離婚か関係修復か、どちらを選べばよいのかわからないという方もいるでしょう。今回は、経験豊富な4名の夫婦カウンセラーから、修復可能な基準や一発アウトという離婚の基準などを聞きました。また、夫婦関係に悩む方々にとって、夫婦カウンセラーとはどのような存在なのかについてもお話しいただきます。

男性のカウンセリング依頼が増加中

――カウンセリングを依頼される方の男女比はどれくらいですか。

すみよし:カウンセラーによって異なりますが、私の場合は男性が多いです。

渡辺:最近は男性が増えたと思います。男性からのお申込みで夫婦ペアカウンセリングを行うことも増えました。

――男性からの相談が増えたというのは、社会的な変化も関係しているのでしょうか。

高草木:それはあると思います。女性側のモラハラも多くなってきているようなので、それに対し「助けを求めていいんだ」「相談してもいいんだ」と行動に移す人が増えてきたのではないでしょうか。

大野:男性だと「女性の心理が知りたいから」と女性カウンセラーに相談する方も多いです。

――みなさんは女性ですが、どのようなスタンスでカウンセリングに臨まれているのですか。

高草木:女性の相談者から「私の味方になって旦那に言ってやってください」というスタンスでご相談に来られる方もいるのですが、私としてはそれはできない。

すみよし:それはどちらかといえば弁護士、代理人の進め方だよね。

高草木:たまにそういう方がいらっしゃるので、必ず最初に「私はどちらかの味方ではなく、立場的にはお二人の間の通訳として、かみ砕いたりわかりやすくして双方に伝える夫婦カウンセリングスタイルです」と伝えています。

修復か、離婚か。その見極めは?

――相談者自身が「どうしたいかわからない」といった場合には、修復か離婚かどのように見極めるのでしょう。

大野:修復した方がよいケースは、話し合いで何とかなるケースだと思います。価値観の不一致や、お互いの勘違い、受け取り方の違いであれば修復できるのではないかと思うんです。

私自身の経験談なのですが、女性関係、ギャンブルや暴力が理由なら、我慢せず、相手が変わることも期待せず離婚して自分の幸せをつかんだ方がよいのではないかと思ってしまいます。

すみよし:モラハラの場合は、「自分が悪いから相手が怒るのだ」と思わされてしまうので、まずはそこに気付いてもらうことと、離れた方がいいのでは? というお話をすることが多いです。

高草木:私たちは言語を持っているのだから、それを使えばよいだけの話であって暴力は一発アウトです。

暴力も長年のモラハラもアウトではあるのですが、先ほど(大野)まり子さんが言ったように、話し合いはしたのかと。腹を割った話し合いを重ねたうえで離婚というのなら仕方ありませんが、そこまで話し合いをしたことがないのなら、まだ離婚のレベルではないでしょう? まだいくらでも話し合えるんです。

渡辺:理想は穏やかな話し合いができる夫婦になることじゃないですか。感情的になって泣いたり怒ったりすると相手には本当の思いは伝わらないのではないかと思います。

みなさんの話と重複しますが、身体的に傷つけられたり、相手が重度のギャンブルやアルコール依存症の場合は難しいですよね。我慢や無理は長続きしないので、頑張りすぎる必要はないと思います。

大野:浮気の1回や2回は仕方ないこともあるかもしれませんが、不特定多数と繰り返す人は依存に近いですよね。

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