生きているかのような美しさ…色鉛筆で描かれた猫が「やばいです!!!」 絵にこっそり仕込まれた“遊び心”も楽しい

渡辺 陽 渡辺 陽

立派なヒゲの凛々しい猫。吸い込まれるような目の美しさ。ふかふかした美しい被毛—。音海はるさん(@huwahuwa1_25)がXに投稿した猫が話題になりました。その美しさと言ったら、まるで本当に生きているかのよう。「いいね」は5万件にもなりました。

「色鉛筆でにゃんこ描きました〜」と、画像をポストした音海はるさん。しかもそこには、ある物が仕込まれていました。

音海はるさんにお話を聞きました。

ーー色鉛筆で描き始めたきっかけは?

「高校生の頃に知り合いが色鉛筆でリアルな風景画を描いているのを見て、自分もリアルな絵を描いてみたいと思って始めました。当時の自分にとって、色鉛筆は『子供の頃に図工などの授業の一環で使う画材』というイメージがあったので、かなり衝撃だったのです」

ーーこの作品は何色くらい使っているのですか。

「20色ほど使っています。背景の黒のみ普通の鉛筆を使って塗りつぶしています。この作品はB5サイズで15時間ほどかけて仕上げました」

ーーとてもリアルですが、コツを教えてください。

「既存の色だけで塗るのではなく、複数の色を使い、何度も色を重ねながら少しずつ塗り進めることが重要だと感じています。場合に応じて、塗る時の力の入れ方もかなり頻繁に変えながら塗っています」

ーーヒゲの透明感や立体感もすごいですね。

「ヒゲなどの毛をよりくっきり1本1本描きたい時は、塗る前に『鉄筆』という道具で紙を凹ませながら表現しています。この作品の白い髭は、一番はじめに何も塗っていない状態の紙を鉄筆で凹ませることで、塗り終えた時に紙の白が浮き上がってくるのを利用しています」

ーーリアルな質感のAI画像が増えています。

「AI画像も、最近とても注目されていて私も気になっているところです。自分では触ったことがないのであまり分からないのですが、手描きは色鉛筆にしか出せない暖かい印象を与えられると感じています。展示会場などで作品の原画を間近でご覧いただくと、より一層作品の中の空気感を体感していただけると思います」

Xで作品を見た人からは、

「はるさんのレベルが上がりすぎてもうこれは触れますね…モフりたい!!!」

「目と毛並みの感じやばいです!!!!」

「黒い背景までも美しい」

など、たくさんの反響がありました。実は、この絵にはハートのマークが描かれています。どこにあるのか探してみてくださいね!

こんな絵を描いてみたいという人は、音海はるさんの最新刊「動物ってどう描くの?リアルすぎる色鉛筆テク」を参考になさってみてください。

https://www.amazon.co.jp/dp/4046063319/

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