衣類をふっくらと仕上げ、良いニオイを香らせてくれる「柔軟剤」。ですが、お下がりでもらった衣類などについた「柔軟剤のニオイ」を消したいと思った時、普段のように洗濯しても落ちず困ることもありますよね。
東京ガスの暮らし情報サイト「ウチコト」の公式Xアカウント(@uchicoto_tg)の投稿によると、中性の「食器用洗剤」を使用することで、衣類に染みついた柔軟剤のニオイを消せるそうです。
「食器用の中性洗剤」が効果的
染み抜きセミナー講師の、横倉靖幸さんによると、柔軟剤には「陽イオン」の界面活性剤が含まれていて、油と馴染みやすい「親油性」という性質を持っています。繊維をごく薄い油の膜で包み込むような働きをすることで、繊維同士の摩擦を防いで柔らかい肌触りになるのだそうです。
この薄い油の膜を破壊するのに最も効果的なのが、「食器用の中性洗剤」だといいます。「陰イオン」の界面活性剤が多量に含まれており、「陽イオン」の界面活性剤と化学反応を起こすため、より柔軟剤の成分が繊維から落ちやすくなるとのこと。ただし、「除菌」と書かれているタイプの食器用洗剤は、除菌成分で衣類の色落ちが発生する可能性があるので、使用しないようにしましょう。
本当に落ちる?実際に試してみた!
実際にウチコト編集部では、食器用の中性洗剤を使い、柔軟剤のニオイが取れなくなった衣類を洗ってみたそう。1リットルの水に10㏄の洗剤を入れて試してみたとのこと。
▽用意するもの
・バケツなど
・40℃くらいのぬるま湯
・食器用洗剤(中性洗剤)
▽手順
① バケツに40℃くらいのぬるま湯を入れ、その中に食器用の中性洗剤を入れ1~2%の濃度にする。
② 半日ほどつけ置きをする。
③ 柔軟剤のニオイ残りをチェックする。
④ ニオイが取れていたら軽くすすぐ。
⑤ 洗濯機に入れいつも通り洗う。
⑥ ニオイが取れていない場合には、再度①から⑤までの作業をニオイが取れるまで繰り返す。
かなりニオイの強い柔軟剤だったそうですが、4~5時間食器用洗剤を薄めたお湯につけただけで、ほとんどそのニオイがわからないほどに。「つけておくだけ」「すすいで再度洗濯機にかけるだけ」と、ほとんど手間がかからない方法なのが嬉しいですね。
▽出典:東京ガス「ウチコト」公式X/柔軟剤の頑固なニオイを落とす方法
https://twitter.com/uchicoto_tg/status/1779449569841226128