みなさんは、相手と会話をする際に「相手の目を見て」話していますか。千寿製薬株式会社(大阪市中央区)が実施した「新生活における目のコミュニケーション」に関する意識調査によると、9割弱の人が「相手と良好な関係を築くために目を見て話すことが大切だと思う」と回答しました。その一方で、2人に1人が「初対面の人と会話をするとき、目を見て話すことに不安や戸惑いを感じる」ことが分かったそうです。
調査は、全国の20~69歳の男女400人(男女各200人)を対象として、2023年11月にインターネットで実施されました。
調査の結果、全体の87.5%が「新しい環境で相手と良好な関係を築くとき、相手の目を見て話すことが大切だと思う」(大切だと思う42.8%、どちらかというと大切だと思う44.8%)と回答しました。
「相手の目を見て話すことが大切だと思う」と答えた割合を年代別にみると、20代と30代が80.0%だったのに対して、40代以上では9割以上となり、年代が上がるにつれて「相手の目を見て話すことが大切だと思う」割合が増える傾向が見て取れました。
そこで、「普段、人の目を見て会話できていますか」と聞いたところ、全体の80.8%が「できている」と回答。これを年代別にみると、20代が73.8%、30代が75.0%、40代が80.0%、50代が85.0%、60代が90.0%と、年代が上がるにつれて割合が増加していました。
その一方で、50.3%の人が「初対面の人と会話をするとき、目を見て話すことに不安や戸惑いを感じる」と回答。その理由として、1位「緊張するから」(63.7%)、2位「恥ずかしいから」(44.3%)、3位「自信がないから」(39.3%)などが上位に挙げられました。
「目を見て話すことに不安や戸惑いを感じる」と答えた割合を年代別にみると、20代が61.3%、30代と40代が56.3%など6割前後となったのに対して、50代は45.0%、60代では32.5%と年代が上がるにつれ、不安や戸惑いを感じることは少なくなる傾向が見て取れました。
次に、「自分の考えや思いを伝えるときに意識すること」を教えてもらったところ、「相手の目を見て話す」(57.8%)が最も多く、次いで「出来るだけ簡潔に話す」(48.0%)、「ハキハキと話す」(40.5%)といった回答が続きました。
また、「会話相手の素振りで『説得力を感じる』と思うもの」については、「まっすぐ目を見て話す」(51.8%)、「はきはきとした口調」(50.8%)、「自信を持って話す」(45.8%)などが上位に挙がり、発信する側、受け手側、どちらの立場においても、「思いを伝える」コミュニケーションのカギは「目を見ること」であると捉える人が多く、「目を見る」ことの重要性が明らかとなりました。
最後に、「健やかで綺麗な瞳で目を見て話す人のイメージ」について聞いたところ、88.3%の人が「説得力があると思う」と回答したそうです。