「あほな大人のせいで景観が…」天橋立に注意喚起の案内設置、“突き落とし”事案を受け 景観悪化を嘆く声も

小森 有喜 小森 有喜

京都府宮津市にある名所「天橋立」の展望台。股の間から天橋立を逆さに見るおなじみの「股のぞき」をしていた観光客の男性が同僚に押されて転落し、ケガをする事故が発生したことを受け、注意喚起の幕や看板が設置されたことが分かった。写真がSNSで拡散され、景観が変わったことを嘆く声も上がっている。

事案があったのは2月15日午後。天橋立傘松公園の展望台で、会社の同僚数人と旅行中だった50代男性が股のぞきをしようとした際、同僚に押された。展望台のすぐ下にある柵を越えて約15m下まで転落し、胸などを強打したが命に別状はなかった。

運営会社によると、もともと注意喚起の小さい案内を掲示していたが、事案の2日後により大きい看板を設置。さらに3月1日に幕を張るなど対応に追われた。展望台へ登るケーブルカーの車内でも「手すりを持って股のぞきをしてください」「悪ふざけはしないでください」とアナウンスするなど、事案後の対応に苦心しているという。ガラス張りの柵など、できるだけ視界を遮らない形でさらなる転落防止対策を施すことも検討しているという。

今回設置した看板や幕には日本語と英語、中国語で「股のぞき中に転倒・転落の恐れがあります」「この先危険」などと記載。幕は、股のぞきをする人の視界の目の前にある形だ。現地を訪れ、写真をXに投稿した男性は取材に「転落事故があった以上は致し方ないものの、どうしても目に入るので興醒めする」と話した。

SNSでは「特殊すぎて再発はまず無いだろうと思われる事例にすら対策を講じないと責任問われるというのが辛いよね、設備管理してる側は」「変なのが暴走するたびに、ちょっとずつ世の中が窮屈に面倒になっていく」「あほな大人のせいでこんな景色に…」などさまざまな声が上がっている。

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