ミヨシ油脂(東京)が販売するバター風味のオイル「すぐに使える かける本バター」が、SNSで好評を博している。料理にバターを用いる際にかかる一手間に着目した商品について、同社に聞いた。
以前から販売していた業務用の類似商品が好評で、2022年に家庭でも使える商品として発売した。当初から話題になっていたが、昨年10月にグッドデザイン賞を受賞したこともあり、再び注目を集めている。
バターを使う際にカットしたり、溶かすために一度レンジで温めたり…といった手間がかかる点に着目。常温保存ができ、液状のため「使いたいときにすぐに使える」のがポイントだ。かける、塗る、混ぜる、炒める…さまざまな場面で手軽にバター風味を加えることができる。
オランダ産バターオイルを67.5%、植物油脂32%を配合。乳脂肪から風味のカギとなる「ラクトン」を多く含む部分を凝縮し、「バター本来の甘みとコク」を表現しているという。
SNSでは「ありそうでなかった」「料理を口に運ぶ時点でバターは液状になっている場合が多いから、これでいい」「常温保存だからキャンプでも重宝している」といった反応があった。
同社によると、SNSでの反響を受けて欠品状態になった時期もあったという。開発に携わった担当者は「我々もここまで“バズる”とは思っておらず、驚いています」「美味しい、便利だと思って使ってくださる方が増えるとうれしい」と話している。