チョコレートを使って、イタリアの世界遺産「コロッセオ」を作った強者がいる。埼玉県在住の大工の男性(45)。1週間かけて完成したコロッセオは、直径90センチ・高さ35センチの大きさで、まるで模型のようだ。主に使用したのは、明治の個包装のチョコレートで、その数300箱7800枚。接着には、湯せんしたチョコレートを利用した。SNSでは「壮大なロマン」「職人技」と完成度の高さに驚く声が相次いでいる。
意外にも…個包装をむくのに大苦戦
インスタグラム名・CHiPaさん(@chipa.insta)。「大工が本気でやってみたら…」と題して、大工の魅力をSNSで発信している。今回は、明治主催のバレンタイン企画「#推しチョコグランプリ」の一環。推しへの愛をチョコレートで自由に表現する企画で、明治からの依頼で参加した。
「明治さんのお菓子がたくさん届いたんですが、職業柄もあってか、個包装のチョコがブロックにしか見えなかったんです(笑)個包装チョコは3種類(ハイミルク、ブラック、ミルク)あったので、石壁っぽく見せられると思ってコロッセオにしました」とCHiPaさんは説明する。
まず作ったのは、コロッセオの土台だ。6段の柱を作っては側面を接着。円を作った後は、新たな柱や壁を上乗せし、円を取り巻く外壁や欠けた部分などもリアルに表現。内側は、板チョコやキューブチョコを敷き詰めて、独自にアレンジした。
意外にも大変だったのが、個包装のチョコレートをむくことだという。「7800枚もあるので、むいても、むいても終わらなくて(苦笑)」。同僚に手伝ってもらいながら仕事の合間に作業し、1週間で完成した。「締め切りまで1週間ほどしかなかったので、設計図は書いていません」とけろりと話す。
インスタグラムに製作動画を投稿すると、多くの人から反響があった。嬉しかったのは、大工になりたいという若者から返信があったことだ。「今、大工を目指す若者が少なくて、僕らも魅力を知ってもらうために動画でいろんなことを配信しています。大工ってかっこいいんだ、と少しでも思ってもらえれば」