【家賃相場別】東京で“住民満足度”が高い駅は? 家賃10万円台は「東急沿線の駅」が上位を独占

まいどなニュース情報部 まいどなニュース情報部

株式会社LIFULL(東京都千代田区)が運営する不動産・住宅情報サイト『LIFULL HOME'S』は、このほど「家賃相場別“住民満足度”が高い駅ランキング(東京・二人暮らし/ファミリー編)」を発表しました。同ランキングによると、家賃10万円台の1位は京王井の頭線の「浜田山駅」(家賃相場:10万円)となりました。

調査対象駅は、東京都内の駅(市町村も含む)かつ、2023年10月時点で、同社が運営する『まちむすび』の口コミ30件以上を有する592駅としています。また、家賃相場は、2022年11月~2023年10月の期間に『LIFULL HOME'S』サイトに掲載されていた、築40年以内、駅徒歩20分以内、専有面積15平米以上~100平米未満、賃料1~100万円以内の賃貸物件(定期借家を除く)を対象に、管理費を含む⽉額賃料から中央値を算出しています。

調査は、30代の平均世帯所得627万円(※)から手取り額を80%と換算し、そのうち25%を家賃に充てた場合、10.45万円となることから、家賃相場が10万円以上11万円未満の駅「10万円台」を対象としたランキングを軸に、上下予算帯として「9万円台」「11万円台」のランキングを作成したといいます。
(※)厚生労働省 2022年度 国民生活基礎調査の概況より

その結果、「家賃10万円台の“住民満足度”が高い駅ランキング」は、杉並区の「浜田山駅(京王井の頭線)」(家賃相場:10万円)が1位を獲得しました。次いで、2位は品川区の「武蔵小山駅(東急目黒線)」(同:10万4000円)、3位は世田谷区「用賀駅(東急田園都市線)」(同:10万5000円)と続き、2位以下のトップ10には東急目黒線、東急田園都市線、東急大井町線、東急池上線と、グループ全体でまちづくりを手がける東急沿線の各駅が名を連ねる結果となりました。

1位の「浜田山駅」は、交通利便性の高い杉並区に位置しながら自然が豊かで、駅周辺には低層の住宅が立ち並ぶ閑静な住宅街で知られています。『まちむすび』の住民口コミによれば、「交通の利便性」「治安の良さ」のスコアが4.4と高い評価を受けており、「都心へのアクセスが楽、病院やスーパーなどがある程度充実しているなど、とにかく生活しやすい」「治安がよく、新宿、渋谷、吉祥寺などへのアクセスもよい」といった生活環境の充実と交通利便性の高さを挙げる声が多く寄せられています。

2位の品川区、目黒区にまたぐように位置する「武蔵小山駅」、3位の砧公園や馬事公苑など緑豊かな環境が魅力の「用賀駅」も、子育て世帯に人気の街として知られており、住民満足度も各項目がバランスよく高い数値となっています。

続いて、「家賃9万円台の“住民満足度”が高い駅ランキング」をみると、1位は大田区の「多摩川駅(東急目黒線)」(同:9万1750円)、2位は杉並区の「西永福駅(京王井の頭線)」(同:9万500円)、3位も杉並区「永福町駅(京王井の頭線)」(同:9万2000円)と、城南エリア、城西エリアが上位となり、京王井の頭線の複数駅が上位に名を連ねる結果となりました。

1位の「多摩川駅」は、東急東横線、東急目黒線、東急多摩川線の3路線が乗り入れており、渋谷駅まで約20分、新宿駅まで約30分でアクセスできる交通利便性の高い街。『まちむすび』の口コミでは、「子育てしやすくファミリーも多いし、施設も多い」「とにかく環境が良い」「交通の便が良くて商店も充実している」などの声があり、ファミリーが住みやすい住環境であることがうかがえます。

最後に、「家賃11万円台の“住民満足度”が高い駅ランキング」では、1位が江東区の「門前仲町駅(東京メトロ東西線)」(同:11万7000円)、2位は世田谷区の「尾山台駅(東急大井町線)」(同:11万円)、3位は文京区の「東大前駅(東京メトロ南北線)」(同:11万4000円)となり、東京メトロの各沿線からランクインする結果となりました。11万円台の駅は、都心への距離が近くなる分、「自然の多さ」のスコアはやや下がりやすくなりますが、「交通の利便性」「治安の良さ」が高く評価されています。

1位の「門前仲町駅」は、東京メトロ東西線と都営大江戸線の2路線が通り、駅周辺には古くから地元住民に親しまれる深川仲町通り商店街があります。通勤通学の利便性を重視しつつ、下町情緒あふれる落ち着いた街で暮らしたい人にとってぴったりの街だそうです。

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