所得増政策で「所得が増える」と答えた人はわずか2割弱…もし所得が増えたら何に使う? 2位は投資

まいどなニュース情報部 まいどなニュース情報部

政府は賃上げや定額減税などによって国民の所得増を掲げていますが、メディアやネットではさまざまな意見が巻き起こっています。そこで、全国の20代以上の男女200人を対象に「もし本当に所得が増えたら、何にお金を使いたいか」について調査をしたところ、政府が掲げる所得増政策で「所得が増える」と答えた人は2割弱に留まることが分かりました。また、所得が増えた際の使い道に関しては、「貯蓄」が最多となったそうです。

株式会社I-House(東京都港区)が運営する住まいのメディア『mitaina』が、2023年11月~12月の期間にインターネットで実施した調査です。

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調査の結果、政府が掲げる所得増政策において、全体の68%が「所得は変わらない」と回答。ほか、「増える」が19%、「減る」が15%と、賃上げの実現性や、将来的な増税への懸念を感じている人が多い結果となり、以下のようなコメントが寄せられました。

【変わらない】
▽額面だけ賃上げされてもさまざまな税金で引かれて、結果的に所得が変わることはない。
▽物価上昇に対して、賃上げが全く追いついていないので、物価高と比較すると4万円は少なすぎて、実際には変わらないと思う。
▽賃上げがあったとしても雀の涙ほどと予想されるし、一時的な減税が発生しても、将来的に増税や社会保険料増額などを強いられるものと見受けられるため。
▽中小企業なので、賃上げされないと思う。余裕がある大企業なら増えるだろうけど、中小企業では難しい。

【増える】
▽所属会社が大きなグループ会社なので、周囲の会社の賃上げが起こればそれに倣って自社でも賃上げが起こると予想している。
▽賃上げはあまり期待できないが、減税は家族分を考えると1割ぐらいは増えるかなと感じている。

【減る】
▽若干の所得増はあるかもしれないが、それ以上に物価高が所得増以上に効いてくる。
▽所得税や住民税を下げたとしても、昨今の円安の影響や人手不足、物流の人材不足などによる輸送費増加などで、消費するお金は今後も増えると思うため。

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次に、「もし本当に所得が増えたら、何に使いたいですか」と複数回答可で聞いたところ、「貯蓄」(79人)や「投資」(75人)に回答が集まったほか、「旅行」(60人)、「暮らし」(42人)といった回答もみられました。回答者からのコメントは以下の通りです。

【貯蓄】
▽今の状況を見ていると今後暮らしがよくなる希望がわかないので、せめて貯蓄でもして自分で自分の身を守るしかないと考える。
▽一時的に所得が増えたとしても、将来が不安。ここ何十年も景気が良くなっていないと思っているので、不足の事態に備えて貯めておきたい。
▽子供が生まれてくるので暮らしを豊かにしてあげたいのと、今後家を建てたいと考えているのでそのために貯蓄をして理想の家を建てたい。

【投資】
▽今後の物価高に備えて円以外の資産(株・債券・不動産など)を増やしておきたい。
▽公的年金だけでは老後が心配だから、老後資金を確保するためNISAやiDeCoを活用して資産形成をしたい。
▽多少、賃金が上がったところで誤差範囲だと思うので、何かに使うより投資の軍資金に充てようと思います。

【旅行】
▽子ども達との旅行に行きたいので、その費用に回して好きなことをしたい。
▽今は我慢している海外旅行を計画したい。
▽今は物価高のため行くのを控えているから、所得増となればその分、旅行資金に回したい。

【暮らし】
▽普段の生活水準を上げて、ゆとりのある生活をしたいと思う。
▽部屋のインテリアなどにお金を使って、毎日の生活をより楽しく過ごせるようにしたい。
▽美味しいものを食べて、趣味でストレス発散して、将来のために投資して、QOLを上げて生活していきたい。

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