ガードレール外して車脱出 地震で前後の道路陥没「すごい機転」「ガードレールって頑丈なんだ」

伊藤 大介 伊藤 大介

能登半島地震で走行中の道路が前後陥没し、閉じ込められたドライバーたちが、ガードレールを外して下道への脱出口を作った。

陥没した道路に閉じ込めれた七津シュウ(@NanatsuSju)さんが投稿した写真や動画には、外したガードレールを幹線道路の外へ渡し、2本のガードレール上をそろそろと渡る車が写っています。ガードレールを走行路にして、下道に脱出できたといい、七津さんは「このアイデアを思いついた方、ガードレールを取り外した方、ガードレールの配置を調節したりドライバーに指示を出した方、全ての方々に感謝です。頭が上がりません」とX(旧Twitter)で礼を述べた。

 

NHKがヘリコプターからの中継映像で、陥没した道路に閉じ込められたドライバーたちが、ガードレールを外して、幹線道路外へ渡す様子が映っていた。

七津さんは車で移動中に激しい揺れに見舞われた。道路が両側とも陥没しており、「道路が直るまでは帰れない」と覚悟したという。その後、ガードレールを渡して幹線道路外に出る方法を見いだした人がおり、下道へつながる道へ脱出できたという。

動画では、巻き尺で慎重に車のタイヤ幅を測り、タイヤ幅に合わせたガードレールを4、5人で押さえ、ミニバン・ヴォクシーがそろそろと渡る様子が映された。

七津さんは「陥没地帯より手前で下道に繋がる道を開拓した方がいらっしゃり、なんとか下道に出ることができました」と投稿し、渋滞や信号が動いてない地域をくぐり抜け、無事帰路についたことを報告した。

七津さんは地震直後、途中下車して避難所となっていた近くの学校に身を寄せ、停電、絶食状態で1日を過ごした。過酷な被災体験を振り返りつつ、「様々な方に手助けしてもらってばっかりで感謝と無力の1日でした」と助けてもらった人に礼を述べた。

X上では「すごい機転」「ガードレールって頑丈なんだ」と驚きと称賛の声が寄せられた。

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