育児放棄された子猫
ポポちゃん(1歳2ヶ月・メス)は、猫の保護活動をしている団体のスタッフに、とある団地の隅にいるところを発見された。団地の子どもたちに触られたため、人間の匂いがついて母猫が育児放棄したようだった。発見時は生後1ヶ月くらいで、衰弱していたという。
熊本県在住のMさん夫妻は2022年に新居を建てた。建設する前から家を建てたら猫を飼おうと思っていたので、猫が暮らしやすい家にした。引っ越す前にMさんは、保護団体がSNSにアップしたポポちゃんの投稿を見た。Mさん夫妻は、猫に会ってみたいと思って保護団体の施設に行った。
膝の上に一番乗り
食が細く、下痢が続いていると言われた子猫がMさんの膝の上に一番に乗ってきた。
「主人が『その子しによう』と言ったのがポポでした。他にも猫はいたのですが、私たちは迷うことなくポポを迎えることにしました。」
ポポちゃんは、2022年10月20日にMさん宅に来た。まだ体重500gくらいの手のひらサイズだった。
「夫は世話をするのも怖かったようで、私が猫用ミルクを買いに行っているわずか30分ほどの間、ずっと同じ体制でポポを膝の上に乗せていたので、足がしびれたと言っていました(笑)」
Mさんの夫は、初めて飼った猫がポポちゃんだった。そのため、ポポちゃんとの絆がとても強い。
「ポポが小さい頃からお互い毛繕いをしていたので、ポポは未だに主人の髪の毛を毛繕いしています。まるで本当の親子のようです。」