「狂気の卒業制作」が話題、美大生がひたすらペンで描いた巨大な空想都市に8万人が驚嘆 作風の出発点は小学校の社会の授業?

小森 有喜 小森 有喜

ーーー小学生時代から作風が確立されていたように感じます。大学での4年間を経てご自身で変化、成長したなと感じる点はありますでしょうか。

こたさん:スタイルは小学生の頃から全く変わらず、ツールは紙とペン、そして「空想の都市を描く」ということを一貫してやってきているのですが、単純に絵の精度がめちゃめちゃ上がったなと感じます。まず一番は線の精度で、小学生時代の絵を見るとかなりぐちゃぐちゃなのが見て分かると思います。かすれがあったり、はみ出していたり、直線が歪んでいたり。

さすがに小学生と比較してああだこうだ言うのもアレですが、ずっと続けていることだからこそ、なかなか成長を実感するタイミングがないんですよね。今も小学生のときと同じ熱量、技量で描いている感覚です。なので改めて並べて見て「あぁ、ちゃんと成長しているな」と実感出来ました。

線以外にも、大学に入ってからはパースの正確さだったり、モチーフのデッサン力だったり、技術面での成長が出来たと思います。

ーーー卒業後の展望について教えていただけますでしょうか。

こたさん:継続して絵本作家・イラストレーターとして活動していくので、絵本をどんどん作って子どもたちに届けていきたいなと思います。絵本以外のイラストのお仕事も沢山していきたいです。

目標としては初個展が東京での開催だったので、次に個展を開催するときは関東と関西の2地点、もしくはそれ以上の巡回展を開催出来たらなと思います!

あと欲張りですが、いつか空想都市(ペン画)だけの画集を発売出来たら嬉しいなぁ...と思っています。卒業後も引き続き制作を頑張っていくので、作品を見ていただけたら幸いです。今後とも、こたをよろしくお願い致します!

  ◇    ◇    ◇

この卒業制作は、来年3月2・3日に東京・恵比寿ガーデンプレイス内の会場で開催される「多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業制作展2024 "LINE"」(https://gdweb2024.studio.site/)で展示されます。こたさんは「もっともっと絵を大きくして会場に持って行くので、ぜひ生で見て欲しいです。お時間ありましたらぜひ!」と呼びかけています。

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