「『子どもは、まだできないの?』結婚して、整骨院の受付の仕事をしていた頃(それって、新しい挨拶ですか?)ってぐらい言われ続けた。毎日のように来るおばあちゃんも『赤ちゃんは、まだかいな?』って、きっと悪気はないと思うし、赤ちゃんができるのを楽しみにしてくれてるのもわかる」
何気ないひと言が、相手を深く傷つけることってありますよね。この投稿をしたエミマーさん(@emimar_emimar)もまさにその体験をした一人。勤め先で頻繁に会うおばあちゃんが、挨拶のように投げかけてくる『子どもは、まだ?』という言葉に深く傷ついたそう。
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「でもね、私だって、早く赤ちゃんが欲しかったし、妊娠するために身体を温めたり、漢方薬を飲んだり、病院だって行っていたけれど…なかなか妊娠しなかった。2週間も生理が遅れたら(やっと?やっと、妊娠した?)ってワクワクしていたのに、遅れてきた赤い血の色を見て、トイレで泣いたことも何度もあった」
「それでも、周りの人の言葉は容赦なく、ちょっと太っただけでも『あら、おめでた?』って聞いてくる。やっと妊娠して(あぁ、これで言葉のプレッシャーから解放される…)って思っていたら、出産後すぐに『この子に、弟か妹をつくってあげないとね』って言われた。しかも、私が40代超えても言ってくるから、さすがに『もう、ムリですから、言うのやめてもらえますか』って、やっと伝えられた」
「人の赤ちゃんができたか、どうかの質問って、なくなればいいのにね。って思う」
エミマーさんの投稿に共感の声が集まりました。
「結婚した途端、本当にこれ系うるっさいよな」
「結婚はまだなの?と子どもはまだなの?は、例え身内でも禁句よ」
「『作り方知ってる?』って上司に言われて、本気で殴ろうかと思ったことがあります。デリカシーなさすぎ」
「赤ちゃんは?次は男、次は女。生まれたら、母乳?年子産んだら避妊しないとダメよ。これ、全部言われたなー。他人に。女ってズケズケと他人に踏み込むのな」
エミマーさん同様、一人目を産んだ後から始まる「二人目は?」の質問にもコメントが多数寄せられています。
「一人っ子で可哀想、何回も言われてますね」
「私も複数回流産してるのに『二人目は?』攻撃すごくて辛かったなぁ」
投稿したエミマーさんに話をお伺いしました。
気軽に聞いてる「子どもは、まだ?」って質問が、多くの人を苦しめる
ーー子づくりに関することは、言われた方の状況によって、とても辛い言葉となることが多々ありますよね
「そうなんですよ!相手に悪気がないのはよくわかるんです。でも、これって自分より年上の人から言われがちですし、そのときの立場があったりすると『聞かないでください』って言えないんですよね」
ーーちなみにエミマーさんが今回の投稿の経験をされたのは、どのような時でした?
「整骨院で受付をしていたのは結婚後で、患者さんのほとんどの方は私が結婚していたことをご存知でした。整骨院で働いたのは2年ちょっとです。途中で妊娠して、8カ月まで働いたので、「子どもは?」って聞かれていたのは妊娠までの1年ちょっとです。ただ、ボランティアに行ってる先のおばさま方からも同じような言葉の攻撃を受けました」
「私はその時30代半ばで、子どもが欲しくて、病院にも通っていましたし、漢方薬を飲んだり、『子どもができる!』って聞いたことは片っ端から試していました。そんな時に『子どもはまだ?早くつくらないと』って言われると『私だって、欲しいんですよ!』って言いたかったんですけどね……。毎回、そんなこと言うこともできないですからね、適当に話を合わせて聞き流すしかできなかっです」
ーーエミマーさんのように子どもができることを望んでいて、人知れず尽力されている時に聞かれると、とても辛いひと言ですよね……
「しかも、やっとの思いで妊娠して無事に出産したら『2人目は?1人じゃ可哀想よ』って攻撃が始まりました。言ってる方は、攻撃してるつもりはないんでしょうけどね。これは、私が40代半ばまで続きました。最後は私の年齢を伝えて『もう、妊娠はムリです!』って伝えました」
ーーちなみに、このような質問をされる方は、どんな人が多かったですか?
「この質問をするのは、ほとんどが女性です。もう子育てが終わられたご高齢の方ですね。みなさんさまざまな子育て経験をされた上で仰ってくださっているとは思うのですが……」
今回の投稿に「自分の言葉が刃であると自覚ない人は多い。子どもの有無への言葉や妊娠への気遣いをもう少し世間に知って欲しいですね。その言葉に泣いている人がいると…」というコメントを寄せている方がいましたが、エミマーさんも同様に「気軽に聞いてる『子どもは、まだ?』って質問が、多くの人を苦しめる質問になってるって知って欲しいです」と取材の最後におっしゃっていました。