現在、日本でも専門店が増えて「ブーム」と言われている日本のソウルフードが、フランスのパリでも連日行列になるほど話題に。
それは…おむすびです!関東を中心に約50店舗を展開する「おむすび権米衛」が、今から6年前の2017年に海外直営店舗としてパリに進出しました。
「おむすび権米衛をパリに作った方、天才。」
「パリで食べられるって素敵」
「あの立地、クオリティ、価格はありがたい限りです」
「パリに行くたびにお世話になってます!」
「パリで最も美味しかったもの」
SNSでも絶賛の声が多数上がっています。
また、「ロンドンにもお願いします」など、ハンガリー、プラハ、オーストラリア、マニラ、シンガポール…他国に出店してほしいとの声が日本人から相次いでいます。
おむすび権米衛をパリに作った張本人であり、X(旧Twitter)でパリ店の情報を発信している、さとうだいすけ(@alfelis)さんに、お店の人気事情や今後の展望について話をお聞きしました。
日本人の客の割合は?
――パリ進出の経緯は?
「2016年にパリで行われたイベントにテスト出店し、その結果を受けて2017年にパリ1号店(パレロワイヤル店)をオープンしました。現在はイートインもできる2号店(レピュブリック店)の2店舗あります」
――人気ぶりを教えてください
「毎日ほぼ全時間帯で行列ができています。行列は隣の隣の店舗まで至ることも」
――連日行列!大人気ですね。日本の方が多いのでしょうか?
「いえ、実は日本人のお客様の割合はわずか数パーセントなんです。フランスの方が半分、フランスじゃない海外の方が半分という感じです。弊店周辺エリアのフランス人の人々にとってはごく日常の食べ物になっています」
――すごい!現地の方に受け入れられているんですね。作り方は海外向けにアレンジを?
「いえ、基本的には日本と同じです。日本産玄米を冷蔵コンテナで輸送し、店内で精米してご提供しています」
――価格帯と人気の具材を教えてください
「1つ3ユーロ前後です。定番は鮭とツナマヨですが、最近はスパイシー系が大人気ですね。あと、パリ限定のものにトマトオリーブがあり、こちらもご好評いただいております」
――人気の秘訣は?
「以前、アンケートを取ったところ、美味しい&安いでした。欧州は外食費用が高いので、この価格帯は魅力なんだと思います。」
――今後の展望を教えてください
「パリの2店舗はもちろん、アメリカの直営店舗も人気なので、他エリアへの出店を考えています。候補地は、パリ市内の他のエリア、フランス国内、欧州内大都市への展開です」
――おむすびは欧州の方に受けがいいと感じますか?
「そうですね。特に欧州は外食費用が高いので、おむすびのような手軽に食べられる日本食は有望かなと思います。でも欧州に限らず、寿司や和食など、日本食の素地があるところでは、今後、おむすびは人気が出るんじゃないかと感じます」
日本人のソウルフードともいえるおむすび、最近は国内外で専門店が人気になりつつも、国内の米離れは顕著なのが現状。農林水産省によると1人あたりの年間消費量は、昭和37年度に118kgあったところ、令和2年はその半分の50.8kgになっているのです。海外でも愛されるおむすび、せっかく日本にいるからには、お米の魅力を改めて振り返ってみませんか?
■さとうだいすけさんX(旧Twitter) https://x.com/alfelis