家庭洗濯が厳禁のコートを自宅の洗濯機で洗ってみたら―。そんな投稿が、SNS上で話題になっている。投稿主が洗ったのは、ファッションブランド「UNITED TOKYO」のグレーのコート。洗濯表示には「家庭洗濯NG」のマークがあり、漂白や熱風乾燥にも×印が付いている。「捨てることにしたので洗濯してみるとどうなるのか実験することにしました」。一体どうなったのだろうか。
投稿したのは、X名・B型ちゃん(@bbbgatachan)。コートは長年の着用で型崩れし、毛玉や毛羽立ちがあった。素材は前部分と袖がウール75%とナイロン25%、後ろ部分がウール100%、裏地はキュプラ。普段ならクリーニング店に持って行くが、捨てるため、興味本位で自宅で洗ってみることにしたという。
スーパーに来て行くのもためらうレベルに劣化
使ったのは、Panasonicドラム式洗濯機。おしゃれ着コースより優しく洗える「おうちクリーニングモード」で洗い始めた。洗濯が終って取り出すと、意外にも傷んでいない様子。しかし、そのまま乾燥機にかけると、なぜか油っぽいにおいが充満した。においを消すため、「おうちクリーニングモード」で再び洗い直したが、完璧には消えず。諦めて部屋干ししたという。
乾かした結果は…ウール素材は縮み、毛羽立ちが増加。裏地のキュプラ部分はシワが増えて生地が柔らかくなり、シャカシャカ感が増した。後ろのウール部分が大きく縮んだため、裏地があまってだぼついてしまったという。全体的にも波打つように型崩れも悪化し、もしなしなに。毛羽立ちも目立つため、スーパーに着て行くのもためらうレベルに劣化したという。
また、後部分はウール100%で、かなり縮みがあった。前部分はウール75%、ナイロン25%で、後ろ部分ほどは縮んでなかった。実験の成果としては、「異素材同士の組み合わせは縮み方に差が出るので気をつけるべきだということかも」とまとめた。