経験55年の猟師も「今年の熊出没は天変地異レベルの異常」人材不足にも警鐘「連日熊対応、危険な現場でも時給は…」

はやかわ かな はやかわ かな

「熊」に対応できるハンターは確実に激減

ネットでは、今年の熊出没数が異常なら来年以降はもっと…という恐ろしい推測の声もあがった。出没数が急増した熊に反して、数年後にはさらに深刻化するであろうハンター不足について、投稿者は警鐘を鳴らす。

「ハンターのボランティア精神に依存した現状の熊対応は、いずれ破綻します。少なくとも、熊などの危険な動物への対応はそれ相応の対価が必要だと思います。待遇のいい自治体もあるかもしれませんが、そうじゃない地域は少なくないと思います。

今後の熊の頭数については予想不可能ですが、ハンターの数は今後5~10年のうちに激減します。さらに間違いなく、熊などの危険動物に対応できるハンターの数は確実に減ります。現在は団塊の世代が頑張ってくれているのでボランティアで成り立ってますが、今の世代も続々と銃を手放しています」

自治体が予算を導入すべきは「熊駆除の最前線」に従事するハンター

地域住民の命を守るためにも必要な、危険動物に対応できるハンターの確保。しかしその現状は、危険度の高い作業に見合わない少なすぎる手当、駆除に対するクレーマーからの誹謗中傷など、リスクが大き過ぎるため、次世代のハンターを期待するのは難しいという。

「自治体は有害動物駆除のためのムダなIT機器などの導入に税金を使うより、今まさに熊駆除の最前線に従事しているハンターにお金を使うべきです。お金のことばかり…と思われるかもしれませんが、銃弾や移動のためのガソリン代、時間、危険性など、すべてがハンターの善意で成り立っている現状は見直すべきだと思います」

全国的に「熊出没数」が異常…

投稿者のポストに対して、全国的にも異常という熊出没情報や、ハンターの待遇の悪さに対する不満の声も寄せられた。

「富山県でも出没回数が異常です」

「北陸ですが年々熊の行動エリアが人里に広がってる。今年は異常なくらい」

「東京都でも西の方だと普通に狸や熊が出てくるけど、確かに今年は異常。例年だと降りてこないところにまで熊が出る」

「ハンターは日給10万でも安いと思います。命懸けのお仕事なのに…人舐めすぎ」

「熊出没が天変地異レベルの異常でハンターの人員不足であれば、国民の安全を守るため、国もクマ対策をもっと真剣に考えてほしい」

「クマが可哀想って擁護してる一部の方!これが現場なんですよ!」

冬眠明けにはさらに凶暴化すると言われる熊。さらなる人的被害を防ぐためにも、ハンターに対する早急な待遇改善など、各地域の自治体と国による適切な対応が求められている。

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