3分6秒「バドジズデジドダ〜♪」!?『ブギウギ』趣里の圧倒的パフォーマンス…「ラッパと娘」フル尺歌唱の迫力

佐野 華英 佐野 華英

 3分6秒、圧巻のパフォーマンスだった。羽鳥善一(草彅剛)が作曲し、福来スズ子(趣里)が歌う、記念すべき第1曲目「ラッパと娘」を梅丸楽劇団(UGD)旗揚げ公演で披露するシーンが、曲のフル尺そのままに放送された。『ブギウギ』(NHK総合)第6週「バドジズってなんや?」では、ジャズの難しさに悩んだスズ子がついに突破口を開き、今ここに「スウィングの女王」が誕生した。この30話の珠玉のシーンの舞台裏について、制作統括の福岡利武さんに訊いた。

「劇場のお客さんになったような気分で見ていただきたい」

「ステージの人であるスズ子をしっかりと見せたい、1曲すべてお届けして、テレビの前の皆さんに、劇場のお客さんになったような気分で没頭していただきたいと思いました。羽鳥・福来コンビの記念すべき第1曲目ですから、やはりこれを『いいとこ取りで編集したシーン』で見せるのでは納得できない。通り一遍ではないドラマを目指したかった、という思いがあります。そしてまた『ラッパと娘』という曲が、『戦前にこんなにファンキーでかっこいい曲があったんだ!』と驚くぐらい素敵な曲なので、これはぜひフル尺でお届けしたいと思いました」

 さらに福岡さんは、撮影のハードさについてもふりかえる。

「ただ、尺が長ければ長いほど趣里さんの負担が大きくなります。このシーンに関しては1発撮りではなく、何回も撮るので、非常にハードな撮影になりました。最後はおのずとあの「やりきった!」という表情になり、本当に素晴らしいパフォーマンスでした」

“ダンス”は草彅剛のアドリブ…「感じたままやりたいんですけど、いいよね?」

 また、ずっとやりたくてたまらなかったジャズが、スズ子の歌声を得てやっと披露できる喜びに満ちあふれた羽鳥の“ノリノリな”姿も印象的だった。

「台本には『指揮棒を振る羽鳥』とだけ書いてあるんですが、草彅さんがどんどん踊り出しちゃって(笑)。『俺、ステージの上で感じたままやりたいんですけど、いいよね?』『もちろんです! ぜひ!』みたいな。曲が完成した喜びを、演じる草彅さんにも全身で感じて、表現していただけて、とても楽しいステージになったと思います」

「羽鳥・福来コンビ」の名曲が、このあともたくさん劇中で披露されるという。ズキズキワクワクしながら、待ちたい。

   ◇   ◇

『ブギウギ』
【出演】趣里 水上恒司/草彅剛 蒼井優 菊地凛子 小雪 水川あさみ 柳葉敏郎 ほか
【主題歌】「ハッピー☆ブギ」中納良恵 さかいゆう 趣里
【脚本】足立紳 櫻井剛
【音楽】服部隆之
【語り】高瀬耕造(NHK大阪放送局アナウンサー)

【放送時間】
▽NHK総合
毎週月曜~土曜 前8:00~8:15/(再)後0:45~1:00(※土曜は一週間を振り返り)
毎週日曜(再)前11:00〜11:15
翌・月曜(再)前4:45~5:00(※日曜、翌・月曜は、土曜版の再放送)
▽BSプレミアム・BS4K
毎週月曜〜金曜 前7:30~7:45
毎週土曜(再)前9:25〜10:40(※月曜~金曜分を一挙放送)

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