やっぱり迎えられない
福ちゃん(3歳・メス)は、2020年9月に宮崎県在住の臼井さんに保護された。福ちゃんは、臼井さんの友人の家の屋根つき駐車場にいた。
「生まれたばかりの子猫がいるけど、飼うことができない。どうしよう?」という連絡がきたという。しかし、臼井さんの家には既にくぅという名前の猫が住んでいた。そこで、くぅと福ちゃんを一緒に飼うことは難しいと判断し、福ちゃんに新しい里親を見つけることにした。
幸い福ちゃんの里親希望者Aさんが見つかったが、福ちゃんはまだ赤ちゃん猫。2時間ごとにミルクをあげないといけなかった。Aさんは授乳を続けることは難しいと言ったので、一時的に臼井さんが福ちゃんを育てることになったという。
「結局、授乳が終わってもAさんの都合で譲渡することができなくなりました。先住猫のくぅが母猫のように福の世話し、慕っていたことから、福を家族として迎え入れる決断をしました。」
母性愛の強い先住猫に育てられ
福ちゃんは当初は2〜3時間おきにミルクを与える必要があるなど大変だったが、おとなしい性格で、驚くほど鳴くことがありませんでした。くぅちゃんは福ちゃんにトイレの使い方などを教え、よく面倒を見るお姉ちゃんとしての役割を果たしてくれた。
福ちゃんの名前は、本来は里親になる予定だった人が「これから福ちゃんに幸福が訪れますように」と願って命名したもので、そのまま福ちゃんと名付けた。
「福はツンデレでクールな性格ですが、みんなに愛されています」