猫を家族に迎えてから、その心得や注意点といった文章に、ついつい目がいってしまいます。先日も「猫をお迎えしたら『あきらめたほうがいい5つのこと』」というネット記事を見つけました。これがなかなかな納得の内容。
1つ目は、寂しさからストレスを与えてしまうという「長期にわたるおでかけ」。私もなるべく2泊以上は家を空けないようにしていますが、ロケや出張の際は番組のスタッフだった近所のご家族に助けてもらっています。何日ぶりかに帰宅すると、犬は尻尾を振って大喜びですが、猫は「あっ帰ってきたの?」とクールなまま。備え付けの猫カメラを見ると、私がマンションの玄関の門扉を開ける音に全速力で走って来ているんですけどね(笑)。
2つ目の「花や観葉植物を自由に選ぶこと」もおっしゃる通り。チューリップやユリなど猫には有毒な植物が意外と多いもの。何より、切り花が長持ちするように水には薬も入っていますから。花を飾っている部屋に入れなければ良いという話なのですが、家族の一員になるにつれて、どこまでもついて来てどこにでも入りたがるんですよね。
それから「黒い服を楽しむこと」。私服では黒が多い私ですが、できる限り新たに買わないようになりました。玄関に出て日光の下で見ると、黒い服はもう毛だらけ。コロコロのクリーナーをかけて鏡でチェックしてから出かけるのが日課です。
「猫砂が転がっていない部屋」もそう!帰宅するとあちこちに猫砂が落ちていますから、ガムテープで取るのも又、日課です。トイレでかいた砂が肉球に挟まって移動するのですから、潔癖症の人には耐えられないでしょうね。私もきれい好きだったのですが、だんだん慣らされてしまいました。自衛の手段としては肉球に挟まらないように猫砂を粒の大きいものにすることくらいでしょうか。
そして最後が「自分より先に死んでしまうこと」。猫の寿命がのびたとはいえ、やはり人間にはかないません。そして逆に60歳を超えた人には、新しく子猫や子犬を飼うことがあまり奨励されていません。自分がいなくなった時にどうするんだ、ということなのです。それでも飼いたい、という人は、例えば犬猫の相続人をキチンと決めておく。そういう楽しみは持たせてほしいな、と私も60歳を超えて思うようになりました。
最近、愛猫や愛犬が亡くなった時に「虹の橋を渡りました」という表現をよく見かけますが、調べてみると「虹の橋」という海外の詩からきてるんですね。可愛がっていた犬や猫は亡くなると虹の橋のたもとで待っていて、飼い主が亡くなると一緒に虹の橋を渡って天国へ行くというペットロスに寄り添うもの。ですが、いつの間にかペットが先に渡るのが主流に。少し内容が変わったにせよ、そういう表現が身近に使われるようになったというのは、ペットを飼うのが特別じゃなくなってきたということで喜ばしい気がします。