バーに入店した男女2人→女性のSOSに店主が機転で対応「ご予約承りました」仕事を盾にした悪意から身を守るには?

はやかわ リュウ はやかわ リュウ

立場を利用して「度数の強いカクテル」ばかり勧める男性

ーーポストにあった「男女」はどんな様子だったのですか?

「お話の内容から、男性は仕事を発注する側の40代会社員、女性が仕事を受けている30代個人事業主でした。男性はセクハラ的な発言も多く、女性を口説きたい…といっても真面目なお付き合いではなく、性的な関係になりたい様子でした。さらに今後の仕事の発注についても匂わせるなど、立場の上下を利用してそういうことをほのめかしながら、度数の強いカクテルばかり『飲みやすいよ』と女性に勧めていました。女性は相手に表情が見えないようにしながらも、大変不快な様子でしたが、波風立てず、明るく上手くやり過ごすことにとても神経を使っている様子でした」

ーー女性からの電話を受けた後は…?

「当時、私以外に主にお酒を作る人がもう1人おりまして。電話の後は女性からのお願い通りに、バーテンダーさんが上手く誤魔化しながらノンアルコールで全てお作りしていました」

店の外までお見送りしたところ…

ーーその後、女性は…?

「男性が化粧室へと離席された際に、『大変そうですね、大丈夫ですか?』とこっそりお尋ねしたところ、『慣れっこですが、疲れますね…』と苦笑いされていたのが印象的でした。夜も深い時間帯でしたので、ちょうどお家の場所が話題になった際にそれとなく話に入り、タクシーをお呼びしましょうか?と提案し、女性が『ぜひお願いします』とのことでしたので、お呼びしました。男性は曖昧にお断りになりました。

本来でしたらドアまでのお見送りなのですが、気になったので外までお見送りしたところ、やはり男性が送るからなどと理由をつけて、女性のタクシーに同乗しようとしていました。女性は終始、『申し訳ないからいいですよ』という体(てい)でお断りされており、私も流れに合わせて、『全然方向違うじゃないですか~。大人だから心配しなくて大丈夫ですよ~(笑)」などと冗談めかしてお話しし、女性がお一人でタクシーに乗られるまで見届けました」

ーー女性は心強かったでしょうね。

「後日談ですが、その一週間後くらいに女性が、『先日は本当に助かりました!』とわざわざ店にお越しくださり、さらにその後、店の常連様になってくださいました。男性は件の時に初めて来た方でしたが、その後も来店がなかったことを確認された上で、です」

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