熊に襲われた衝撃の動画「見えにくい、笹の下から…」凄まじい力と速さの攻撃に流血…被害を防ぐには? 

はやかわ かな はやかわ かな

熊に「逃げる余裕」を与えること

ーー動画の最後には山仕事の相棒、北海道犬の勇太くんも負傷したご主人を心配して駆けつけていましたね。おケガは大丈夫ですか?

「腕に負った牙の傷はかなり深いですが、抗生剤と破傷風予防の点滴、飲み薬で痛みも腫れも抑えられています。勇太は2歳未満の北海道犬のオスで、この日は訓練のため山に連れて来ていました。実は勇太はあの直前、獣の気配を感じて画面の左奥の方に走って行ったんです。別の熊がいたのかもしれません。その結果、親子熊がいた右奥がノーガードになってしまいました…」

ーー今後の対策や、山に入る方に知って欲しいことはありますか?

「笹藪や沢の雑音がある場所では、熊の方も自分の咀嚼音などで、人間の足音などが聞こえにくい場合もあると思いますので、今回のようにうっかり出くわさないよう、大音量が出る小型サイレンを買いました。また、今回熊を追い払う際に使った棒は攻撃用ではなく、山道を移動するためにその辺の立木をカットしたものでした。今後は距離を保って闘えるよう、林業用の道具を揃える予定です。

山に入る際に大事なのは、熊に逃げる余裕を与えるため、ゆっくり進むことです。とくに下りは風向きが逆になるため、ゆっくり降りること。早く進む登山者は熊にとっては”敵”ですから。また、ラジオは獣の気配を消すだけで、しかも獣には届かず、熊避けにはならないと思います。熊避けの鈴は携帯した方が良いですが、少なくとも50メートル先まで響く鈴でないと意味がないので気をつけてください」

◇ ◇

動画からもわかるように、鋭い爪と牙を持ち、凄まじい力と速度で襲いかかる熊に、丸腰の人間は絶対に太刀打ちできません。そのことを肝に銘じ、餌付けなどの愚行は絶対に行わないこと。また、熊の生息地に足を踏み入れる際は十分に注意を払うことが重要です。

ツキノワグマの凄まじい襲撃力がわかる貴重な動画を撮影した原生林の熊さんは、ペットの抜け毛対策に最適な「換毛作業用の金櫛」も制作販売されています。おかげで頼もしい相棒犬、勇太くんのアンダーコートはいつもスッキリなのだそうです。

■原生林の熊さんのYouTubeチャンネル「原生林の熊」

■「原生林の熊工房」ホームページ

■「原生林の熊工房」LINE公式アカウント

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース