「電話してなかったら死んでた」マルチタレント、夜中の119番を2度ためらうも通報→急性心筋梗塞と心不全だった

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 「初めて救急車に乗った。自分で呼んだ。電話してなかったら死んでた」ーー漫画家や俳優などとして活動するマルチタレント杉作J太郎さん(61)のSNS投稿が注目を集めています。

医師「救急車がここに来なかったら危なかった」

 杉作さんは8月31日午後、自身のツイッター(現X)を更新。8月下旬の夜、体調に異変を感じ、迷った挙げ句に自ら119番通報したところ、急性心筋梗塞と心不全と診断されたことを公表しました。医師からは「救急車がここに来なかったら危なかった」と告げられ、119番によって一命を取り留めたことも明かしました。

 「初めて救急車に乗った。自分で呼んだ。決心は難しい。事実躊躇して二度断念、夜が明けたら自分で病院に行こうか。いや、違う。これは違う。発信ボタンを押した。明け方の暗闇にサイレンの音が。電話してなかったら死んでた。生死の境というのはある。病名は急性心筋梗塞と心不全。集中治療室を今日出た。現在一般病棟」(投稿から引用)

 杉作さんは「119番したスマホと診療費と帰りのタクシー代万札一枚だけを持ちパンツもはかずここに来た。ラジオ、WBF(編集部注:ライブ番組)、メルマガ、締め切り、各種支払い、すべて心配だ」と進行中の仕事などに不安をのぞかせつつも、「この心配不安も命あればこそ」とし、「命は個人で保てない。私もお役に立ちたい。備えたい。誰かのため。悲しい誰かの。苦しい誰かのため」と退院後の活動に意欲を見せました。

 杉作さんの投稿に驚いた仲間やファンからは「助かってよかった」「命があってよかった」「ひとまずほっとしました」「どうぞお身体お大事に」など励ましの声が寄せられています。

 また、杉作さんの行動が参考になったという人も多く、「異変の中で119番するのは相当な勇気が必要だったはず」「少しでも危ないと感じたら救急車を呼ぶ判断も必要」「独り身なので他人事ではないです」などの投稿が並んでいます。

 杉作さんは1961年愛媛県伊予市生まれ。1980年に上京。1982年に漫画家としてデビューし、「月刊漫画ガロ」で連載開始。その後も放送作家や映画俳優などとして多岐に渡り活動。2003年映画製作集団「男の墓場プロダクション」設立。現在は南海放送ラジオ「杉作J太郎のファニーナイト」に週4回出演中。

それでも119番に迷ったら…

 総務省消防庁では、急なけがや病気で救急車を呼ぶか迷ったときは、専門家からアドバイスを受けることができる電話相談窓口「救急安心センター事業(♯7119)」に電話するよう呼びかけています。

 「救急安心センター事業(♯7119)に寄せられた相談は、電話口で医師、看護師、相談員がお話を伺い、病気やケガの症状を把握して、救急車を呼んだ方がいいか、急いで病院を受診した方がいいか、受診できる医療機関はどこか等を案内します」(総務省消防庁ホームページ)

 全国で実施しているのは22地域のみ。同庁では今後、全国での展開を目指しているといいます。

 実施エリアは次の通り(7月1日現在)。

 宮城県、福島県、茨城県、埼玉県、東京都、新潟県、京都府、大阪府、 奈良県、鳥取県、山口県、徳島県、愛媛県、高知県、福岡県(いずれも全域)。道・県内の一部で実施している地域は、札幌市、横浜市、南アルプス市、岐阜市、神戸市、田辺市、広島市。

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