イオンに出店したのに「お客さんが全く来なくて潰れそう」 店長が切羽詰まってSOS→投稿バズった翌日も「0人でした」

金井 かおる 金井 かおる

 「拡散希望 お客さんが全く来なくて潰れそうです」ーーこんな悲壮なツイートが今、ネット上で話題になっています。石川県金沢市のイオン金沢店3階にあるボードゲームカフェスペース「ゲーム&コミック起死回生」。投稿した店長に話を聞きました。

アドバイス続々「何の店か分からない」「間仕切り必要」

 同市内にある店舗の2号店として今年5月3日にオープン。「有名なイオンに出店することにより、多くの人にボードゲームを知ってもらい、手に取ってもらい、手軽にプレイしてもらえたら」。開店から約2カ月、店長の思いとは裏腹に低迷が続いています。「週末にはゲームを楽しむお客さんがちらほらとはいますが、月曜日と水曜日は客数ゼロの記録を更新中です」

 店長はたまらず、ツイッターでSOSを発信します。

 「拡散希望 お客さんが全く来なくて潰れそうです 人気が全く無くて潰れそうです 身の丈にあってないイオンを借りて潰れそうです 日本一入りやすい店を作ったつもりが全く入らず潰れそうです 世界一、人気がないボードゲームカフェスペースです 首の皮一枚です、潰れるのは時間の問題です来て下さい」(6月25日投稿から)

 すると投稿は拡散。4万を超えるいいねがつき、店の運用方法やレイアウトなどに対するアドバイスが次々と寄せられました。

 「何の場所か分からない」「店の前の長椅子が閉鎖的」「間仕切りが必要」「動線が悪い」「店名から業態が分からない」「店名に『死』の文字が入っていてはダメ」「店の情報が少なすぎる」など。

 地元の人たちからは「ボードゲーム好きなのに前を通っても何の店か分からなかった」「ボードゲームしたくて行ったけど、営業しているか分からず帰ってきた」などの声もありました。

 拡散した翌日、26日の月曜日。「冷やかしのお客さんだけでも来てくれたら…」。店長は期待を胸に出勤しましたが、ふたを開けてみるといつもと変わらず。「今日もお客さんはゼロです。最近はもうお客さんがこなくても全くイライラしなくなりました」と自嘲気味に笑います。

 店長はツイッターに寄せられた全ての意見に目を通しているといい、「応援も、否定的な声も、全てに感謝しています。少しずつではありますが、出来るところから実行させていただきます。まだまだあきらめないです」。

 店内には世界のボードゲームを取りそろえており、最近人気のモルックの無料体験会なども開催しています。平日は学生500円、一般1000円など。詳細は店のツイッターアカウント(@Gamecomics23428)で。

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