2人に1人が「自分を客観視できないために、仕事で失敗した経験がある」…どのような問題が起きたのか

まいどなニュース情報部 まいどなニュース情報部

株式会社ビズヒッツ(三重県鈴鹿市)が運営するメディア『Biz Hits』は、全国の10~60代以上の男女500人(女性321人/男性179人)を対象に「自分を客観的に見る方法」に関する意識調査を実施しました。その結果、自分を客観的に見れないことが原因でおきた仕事の失敗は「人間関係・連携がうまくいかない」が1位でした。また、自分を客観的な視点で見る方法の1位は「自分の言動を振り返る」でした。

調査は2023年7月にインターネットで実施されました。

調査によると、「仕事をする中で自分を客観的に見れていない」(全く見れていない:1.8%・あまり見れていない:34.4%)と答えた人は36.2%。

また、52.0%の人が「自分を客観的に見れないことが原因で仕事で失敗した経験がある」(よくある:6.0%・たまにある:46.0%)と答えており、失敗したことのある人が「自分を客観的に見れていない」と答えた人の数より多いことから、普段は客観的に見れている人のなかにも、たまに客観視できずに失敗してしまう人もいることが分かりました。

   ◇  ◇

続けて、「自分を客観的に見れないことが原因で起きた仕事の失敗」を複数回答で教えてもらったところ、1位は「人間関係・連携がうまくいかない」(106人)でした。次いで、2位「ミスが発生した」(38人)、3位「積極性がなくチャレンジできない」(35人)、4位「スケジュール通りに進まない」(28人)と続き、客観視できないことは、自分だけの問題にとどまらず、周囲にも影響を与えることがうかがえました。回答者からのコメントは以下の通りです。

【1位:人間関係・連携がうまくいかない】
▽自己主張し過ぎて、周りの方と意見が対立してしまった(30代女性)
▽相手のことを考えずに自分の意見を押し通し、相手を傷つけてしまった(20代女性)
▽仕事上で熱くなると自分の意見を一方的に伝えてしまって相手の考えを受け止めきれないため、メンバーとの一体感がつくれず、うまくいかない(40代男性)

【2位:ミスが発生した】
▽客観的に見たり第三者目線で考えたりしたら防げるようなミスをした(20代女性)
▽経験などの先入観で「正しい」と思い込んでしまい、ミスしてしまった(30代男性)
▽自分の犯したミスを「たまたまだ」と軽く考え、同じ過ちを繰り返すこと(60代以上男性)

【3位:積極性がなくチャレンジできない】
▽自己評価が低く、昇進のテストを受けなかった(20代女性)
▽自信がなくて積極的に動けないことを上司から怒られる(30代女性)
▽大きなプロジェクトの依頼があったのに、自信がなく挑戦できなかった(30代男性)

【4位:スケジュール通りに進まない】
▽自分で立てたスケジュールを守れず、残業してしまった(30代女性)
▽自分の実力を過大評価して厳しい納期を設定した結果、納期を守れなかった(50代男性)
▽同僚によい仕事のやり方をアドバイスしてもらったが、自分のやり方に固執して作業に時間がかかってしまった(40代女性)

   ◇  ◇

最後に、「仕事をする中で自分を客観的な視点で見るための方法」を複数回答で答えてもらったところ、1位は「自分の言動を振り返る」(127人)でした。次いで、2位「周りの意見を聞く」(82人)、3位「感情的にならないよう心がける」(66人)、4位「相手の立場になって考える」(47人)と続き、自分で対応する人が多数派となりました。回答者からのコメントは以下の通りです。

【1位:自分の言動を振り返る】
▽日記をつけて定期的に見返し、反省する(30代女性)
▽寝る前に「今日ダメだったところ」「するべきだったこと」を反省する(20代男性)
▽自分の行動・考え方を日記にして、2~3日経過してから冷静な気分で読み返し、自分の考え方が正しかったのか反省しています(60代以上男性)

【2位:周りの意見を聞く】
▽同僚や知人に、自身についての評価などを聞く(30代男性)
▽他の人の意見を受け止めるように心がけています(40代女性)
▽第三者からフィードバックをもらうようにしています。主観では気づかないことを教えていただけるからです(20代男性)

【3位:感情的にならないよう心がける】
▽感情が揺れ動いたときに、「休憩する」「トイレに行く」など一旦冷静になる工夫をする(20代女性)
▽ムカつくことや違う意見があっても、一旦飲み込んで感情的にならないように心がけています(30代女性)
▽怒りを覚えたときは、5秒我慢するようにしています。そうするとたいてい心が落ち着くので(40代男性)

【4位:相手の立場になって考える】
▽他社視点で見る。聞き手の立場になった資料や交渉を工夫する(40代男性)
▽いろいろな立場・視点から判断材料を探るように心がけている(50代男性)
▽「もし自分が同僚や上司だったら、自分がどのように見えているか」をときどき考えるようにしている(30代女性)

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