昭和の禁止看板の字体がSNS上で大きな注目を集めている。
「毒の字
たまらん」
と件の看板を紹介したのは日本廃墟研究所(NHK)のXアカウント(@NipponHaikyoKen)。
ところどころ錆びた赤い鉄看板に白く書かれた「毒」の字。フォント自体もおどろおどろしいが、下の部分が「毋」ではなくひし形に「×」を重ねるように書いてあるのもなんとも不気味だ。
古の巧みすぎるデザインセンスにSNSユーザー達からは
「ドクロ感がある。」
「すぐ”毒”と読めなかった。でもめちゃ有害な事は一瞬で伝わりました!」
「『類』もよくみると米の下が大じゃなくて犬なんですね。本来はこうだったのかな?」
「書体が独特で、それぞれの字の見た目っぽい怪物描けそうですね。毒は毒霧吐いてくるタコみたいなやつとか(毒の毋)。腐蝕は化学物質投げつけてくるピエロ靴履いた太った、バットマンのペンギンみたいなやつとか(腐の幅と广の払い)」
など数々の称賛の声が寄せられている。
日本廃墟研究所(NHK)の所長にお話を聞いた。
ーーこの毒の字をご覧になった際のご感想をあらためてお聞かせください。
日本廃墟研究所(NHK):まず手書きの看板であることに惹かれました。整った字でありながら全て手書き。そして“毒”の字に表れているように見たことがないフォントなのに読みやすい。毒の下の部分はまるで×印を重ねたような特徴的な字になっています。禁止したいという意志が伝わって来るようです。美しく、そしてカッコいいと感じました。
ーーこの看板はどちらでご覧になったものなのでしょうか?
日本廃墟研究所(NHK):これは対馬へ行った時に見た物です。対馬交通の比田勝バスセンターの待合所にあります。看板の内容はバスに持ち込んではいけない禁止品目の一覧です。実はこれ以外に路線図もあり、それも同じ方が書いたと思われます。
ーー投稿の反響へのご感想をお聞かせください。
日本廃墟研究所(NHK):こんなに反響があるとは全く想像していませんでした。想像していれば「毒の字 たまらん」よりももっと良いコメントを付すことができたのにと思います(笑)。
◇ ◇
昭和の手書き看板ならではのこの味わい。時が過ぎ、こんな字を見る機会もどんどん減ってしまうのかと思うと少し寂しい気がしないでもない。
日本廃墟研究所(NHK)関連情報
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